2020年第12週のスーパー加工食品売上高は20.7%増、今年最大の増加

加工食品および冷凍食品の前年比増減率推移(2020年第7週~12週)
KSP-POSのデータによれば、2020年第12週(3月23日~3月29日)、スーパー・生協の加工食品合計売上高(金額ベース)は前年同期比20.7%増と今年の週次で最大の増加率となった。

3月25日夜、東京都の小池百合子都知事が緊急記者会見を開き、週末の不要不急の外出自粛などを要請したことで、同日夜以降、東京都内を中心にスーパー等の棚が空になるような事態となっていた。冷凍食品の合計売上高も30.5%増と大きく伸長した。

KSP-POS(対象:全国のスーパー・生協1,031店舗)の2020年第12週の加工食品全カテゴリー合計の売上高は、前年同期比20.7%増と今年最大の増加率となった。第7週が1.4%増、第8週が19.4%増、第9週が12.1%増、第10週が8.1%増、第11週が7.6%増と推移しており、第8週を上回る高い伸びとなった。

売上上位100カテゴリーの中で、伸長率が前年同期比30%を超えたのは26カテゴリーにも及んだ。前年同期比の伸長率が50%を超えたのは(伸長率順)、畜産缶詰122.6%増、スパゲッティ119.2%増、乾麺113.6%増と2倍以上、ソースミックス99.9%増、インスタント袋麺87.9%増、包装餅83.5%増、調理済みカレー77.9%増、プレミックス61.0%増、米飯加工品50.0%増の9品目に及んだ。

〈冷凍食品は30.5%増、冷凍米飯は41.7%増〉
冷凍食品も合計で30.5%増と伸長。第8週の33.5%増には及ばなかったが、高い伸長率となった。カテゴリー別では、冷凍調理25.6%増、冷凍麺35.4%増、冷凍米飯41.7%増、冷凍農産31.5%増、冷凍ピザ・グラタン21.8%増といずれも大きく伸びた。また、冷凍食品合計に含めていないが、パイシートや豚汁の具等のその他冷凍食品も43.9%増と大きく伸びた。

2020年第12週(3月23日~29日)の加工食品売上金額上位50カテゴリー(KSP-POS)

2020年第12週(3月23日~29日)の加工食品売上金額上位50カテゴリー(KSP-POS)