ニップングループのニップン冷食が伊勢崎工場(群馬県伊勢崎市)の敷地内に建設していた、冷凍食品第2工場の竣工式を11月9日に行った。販売を伸ばしている「ニップン よくばりシリーズ」や「いまどきごはんシリーズ」などトレー入りの食事セットに加え、「オーマイプレミアムシリーズ」など冷凍パスタの製造も行える。事業基盤の強化で需要の高まる冷凍食品のさらなる拡大を目指す。生産能力は年間4,200万食。

新工場は機械による省人化や時間当たりの生産能力の向上に取り組んだ。また、休憩室と作業室でユニフォームを変えることで、アレルゲン対策にも努めている。
調理室

調理室

 
年間生産量は第1工場より600万食多く製造を行える。生産は2ラインで実施できる。トッピングなど人の手で行う作業などにも人員を多く割くという。将来的には第1工場の改善も実施したい考えだ。
 
前鶴俊哉社長は「90年代に冷凍パスタの開発を始め、その後1食完結型の個食米飯を商品化した。『いまどきごはんシリーズ』や『よくばりシリーズ』は順調に伸びている。認知も高まっており、将来の伸びを考えると、生産が不足すると思い取り組み、ようやくできた」と話す。「冷食事業は今後も伸長すると思う。次につながる事業を展開したい」と力を込めた。

前鶴社長

前鶴社長

 
〈上期、伊勢崎工場はフル稼働状態〉
竣工式の中で、前鶴社長は「第2クオーターの決算で、食品の売上比率は全体の約60%を占め、製粉の倍となった。食品事業を大きくすることが会社としての方向」と話す。その中で、冷凍食品は「時短簡便など昨今の社会的なニーズに合致し、成長している」という。
 
冷凍食品の需要は「ここ10年で着実に伸びている」と話す。今後も成長を見込める分野の一つとして、取り組みを進めていく考えだ。今年11月中には「NIPPN(Thailand)co.,Ltd」で冷凍生地の製造工場を竣工する予定で、更なる事業拡大に力を注ぐ。
 
今年上期の第1工場の稼働状況は、フル稼働の状態で、製造品目を絞り込んで取り組んだ。今年3~4月は例年の3~4倍ものオーダーがあったという。現在は大幅な伸長からは落ち着きつつある。「9~10月からは、多くの家庭用メーカーで通常通りになったのでは」(同社担当者)。ただ、新型コロナウイルスの動向や、「Go To」キャンペーンなどで先行きを読みにくい状況にあるようだ。
 
【伊勢崎工場冷凍食品第2工場概要】
▽所在地
群馬県伊勢崎市国領町217-1
 
▽延床面積
8,001平方メートル
 
▽投資総額
44億円
 
▽製造品目
家庭用冷凍食品  
 
〈冷食日報2020年11月11日付〉