冷凍・冷蔵ショーケースなどを扱うサンデン・リテールシステムは、新型の冷凍自動販売機 「ど冷えもん(どひえもん)」の販売を1月末から開始する。さまざまな容器の形状に対応が可能なマルチストック方式を業界で初めて採用し、一般の冷凍食品はもちろん外食店や給食事業者の冷凍商品なども売ることができるという。営業時間の短縮をせざるを得ない店にとっては新たな商機となる可能性を秘めている。

外食店では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い売上は厳しい状況が続く。多くの店では、ランチやテークアウト、デリバリーなどで売り上げの確保に努めている。それでも、コロナ禍以前に比べて売上を回復できていない店も少なくない。

給食事業者でも、コロナ禍に社食などを中止したために売上は減少傾向にあるという。一方、冷凍食品の需要は急速に高まった。冷凍パスタを始めとした手軽にランチとなるような商品や、おかず商品、冷凍野菜などは好調に推移している。

サンデン・リテールシステムはこの動きに着目し、今回の商品を開発した。店舗の閉店後でも商品を販売できるようにして、飲食店や給食事業者などの新たな商機につなげたいという考えから、今回の機器開発に至った。一般の消費者向けにこのような取り組みを行うのは「当社でも初めて」と販売担当者は話す。

自販機は、4種類の棚を自由に組み合わせることで、今まで販売が難しかった大型の冷凍食品など、大きさの異なる商品を扱える。例えば、一般の冷凍パスタならば最大で40個ほどストックできる。設置場所は店舗の敷地内を想定している。

また、企業の給食業者も視野に提案を進めている。「新型コロナウイルスの影響で給食を止めるという話も聞く。また、宅配に取り組まれている事業者もあるため、どこが手つなげられればと思う」(担当者)。

稼働は、1月末から2月上旬にかけて都内の飲食店で行う予定だ。担当者は「これまで行ったことのない取り組みなので、動きを見ながら次を考えていく。新しい市場を作るという思いで提案したい」と力を込めた。

〈冷食日報2021年1月25日付〉