かねます食品(東大阪市、高山文廣社長)の今期(2021年3月期)の売上高は約5%増の27億円、利益は前年並みで着地する見込みだ。2020年4月から6月にかけて家庭用商品の売り上げが30%増と大きく伸びたが、7月以降は前年並みに戻り、2021年1月に発出された2度目の緊急事態宣言でも微増にとどまっている。

2021年の春は「旨いもん」シリーズから4品、「大袋」シリーズから1品の計5品を発売する。「旨いもん」は粉もん専門の同社が集大成として位置付ける、2020年秋に発売した新シリーズ。これまで低価格の「鉄板屋」「ええもん」を主力としてきたが、同シリーズは競合他社と同価格帯の価格に設定し、中身に徹底的にこだわった。トレーとソースも添付し、簡便ニーズにも対応する。

小麦粉の代わりに山芋を生地に使用したかねます食品の看板商品である「山芋焼」を同シリーズに投入。具材にいかと豚肉を使用し、中身の重量も300gに増やすことで「鉄板屋」シリーズのものよりボリューム感あるアイテムに仕上げた。また、新型コロナウイルスの影響でスイーツ系の冷凍食品の販売が好調なことから、「ベビーカステラ15個入」も同シリーズで発売する。

「ベビーカステラは縁日などでしか見かけず、価格も割高感がある。もっと気軽に食べてほしい」(幡井覚専務)という思いから開発。大粒でふわふわもちっとした食感に仕上げ、ファミリー層のおやつ需要を取り込む狙いだ。「広島焼きお好み焼300g」「明石焼10個入」の2品も同シリーズで発売するほか、既存の「ミックスお好み焼300g」「たこ焼18個入」を商品名が見やすいようパッケージリニューアルして発売する。このほか、コロナ禍でニーズが高まっている「大袋」シリーズには「お好み焼3枚入540g」を投入する。

〈冷食日報2021年3月18日付〉