横浜冷凍(ヨコレイ)は7月15日、「気仙沼ソーティングスポットⅡ」(宮城県気仙沼市)を竣工した。

あらゆる魚種に対応可能な自動選別・凍結ラインの導入などで、省人化や省力化を進めるとともに、水産品の輸出事業の強化などを目的に設置した。同日行われた竣工式で、吉川俊雄会長は「東日本大震災から10年を経てようやく完成した施設であり、北部太平洋地域一帯の水産業の核という位置づけになる。日本の高品質な水産品を世界へ輸出し、水産業の活性化に貢献していきたい」と述べた。
横浜冷凍・吉川俊雄会長

横浜冷凍・吉川俊雄会長

施設がある気仙沼漁港は、世界三大漁場の1つといわれる三陸・金華山沖に面し、多種多様な多様な水産物が水揚げされる日本有数の水産基地となっているという。
 
同社は1968年に初代の気仙沼冷凍工場を建設して、現在は2代目となる気仙沼ソーティングスポットが稼働を続けている。しかし、竣工から32年が経過し、設備の老朽化に加えて、労働力不足や作業における身体的負担の大きさなどが課題になっていた。また、水揚げされた水産物の輸出強化のために、生産キャパシティの拡大と、より高度な衛生・品質管理が求められていることもあり、新施設の建設に至った。
 
設備には、あらゆる魚種に対応可能な自動選別・凍結ラインを導入した。鮮魚の選別から凍結、 箱詰め後の積み上げまでの一連の流れを自動化し、作業の省人化や省力化を実現している。この自動化と同社最大クラスの凍結設備で、従来と同じ人員数で生産量を約3倍に増やせたという。
 
また、冷却設備には自然冷媒を使用した。屋上には同社で最大規模となる太陽光発電システムを設置し、SDGsの各種目標の達成も念頭に置いた施設となっている。竣工式に参加した菅原茂気仙沼市長は「全国の水産業にとって気仙沼のヨコレイが頼もしい存在になると思う。気仙沼ソーティングスポットを起点として、ヨコレイが発展することを大いに期待したい」とコメントした。
 
〈横浜冷凍「気仙沼ソーティングスポットⅡ」施設概要〉
▽所在地:宮城県気仙沼市川口町2丁目40-1
▽【冷蔵庫棟】鉄筋コンクリート造2階建て【選別棟】RC+S ハイブリッド構造平屋建て
▽敷地面積:1万5792平方メートル(4777坪)
▽延床面積:1万4670平方メートル(4438坪)【選別棟・冷蔵庫棟】1万4057平方メートル(4252坪)【事務所棟他】613平方メートル(186坪)
▽建築面積:1万603平方メートル(3207坪)
▽冷蔵収容能力:F級、8129t+C級鮮魚室
▽凍結能力:180t(36t×5室)
 
〈冷食日報2021年7月19日付〉