味の素冷凍食品が9月8日に開いた、専門紙誌を対象とした2022年3月期第1四半期の業績に関する記者会見の中で、タイ産製品のコロナ影響による休売を明らかにした。

〈関連記事〉タイ産チキン一部休売へ 原料・生産にコロナ禍が影響

休売の案内はお盆明けから開始しており、9月中旬以降、家庭用・業務用のタイ製品を在庫状況に応じて順次休売する。現地の状況として9月後半には生産体制が回復する見込みだが、海上輸送の遅延傾向もあり、販売再開には相応の時間が必要としている。

休売の対象となる製品は家庭用の「やわらか若鶏から揚げ」「ザ★から揚げ」などのから揚げ類、業務用も30品近くあるという。

鶏肉原料を仕入れているスローターハウスで、従業員のコロナ感染により鶏肉原料が安定調達できなくなり、その後、自社系列工場でもコロナ感染が拡大したことで7月8月は一時稼働停止を含め安定稼働ができなかった。供給不足による国内市場の混乱を回避するためにも一時休売を決めた。

現状、原料供給については回復していることから、製造工場の稼働が軌道に乗れば、供給量も確保できる見込みだが、他方で海上輸送の遅延が続いていることが課題だ。

コロナ前にはタイからの輸入はリードタイムが1カ月だったが、現在は1カ月半かかるという。家庭用から揚げは大型商品でもあり、販売再開には一定の在庫を確保する必要がある。

〈冷食日報2021年9月9日付〉