店舗で販売のラーメンを冷凍状態で販売する通販サイト「宅麺.com」を運営するグルメイノベーションは12月14日、同社で扱うラーメンの中で最も売れた商品を部門別に発表するアワード「第11回 お取り寄せラーメン・オブ・ザ・イヤー2021」を発表した。総合大賞には「雷 北松戸本店」の「雷そば」が選ばれた。今回で通算3度目の大賞受賞となった。

「宅麺.com」は、日本全国にある様々なラーメンを扱っている通販サイトだ。麺やスープ、具材は冷凍の状態で配送する。2021年12月時点で178店舗が参加し、商品は270品を販売している。

発表されたその他の部門で、新人大賞には「中華蕎麦 とみ田」の「濃厚豚骨醤油ラーメン(TOKYO-X)」が選ばれた。ラーメン大賞は「吉祥寺武蔵家」の「家系MAX(アジコメアブラオオメカタメノリ多め)」、つけ麺大賞は「麺処 井の庄」の「辛辛魚つけめん」、まぜそば大賞は株式会社scLaboの「濃厚煮干しまぜそば」、インスパイア大賞は株式会社scLaboの「豚らーめん」がそれぞれ受賞した。
新人大賞「中華蕎麦 とみ田『濃厚豚骨醤油ラーメン(TOKYO-X)』」

新人大賞「中華蕎麦 とみ田『濃厚豚骨醤油ラーメン(TOKYO-X)』」

 
2021年はスピンアウト企画として、全国の有名ラーメン店店主312人が選ぶラーメンのランキング「JAPAN BEST RAMEN AWARDS 2021」も発表された。第1位は「らぁ麺 飯田商店」だった。2位は「中華蕎麦 とみ田」、3位は「八雲」、4位は「煮干中華ソバ イチカワ」と「町田汁場 しおらーめん進化」がそれぞれ選ばれた。
 
「JAPAN BEST RAMEN AWARDS 2021」のプレゼンターとして、YouTuberのSUSURUさんも参加した。SUSURUさんは「ラーメン店からは店舗をもっと盛り上げてほしいと言われている。それを宅麺も取り組んできた。私も動画を通じで行っていきたい」とコメントした。
 
〈販売食数は大幅増クラウドキッチンも開始予定〉
「宅麺.com」は2010年にサービスを開始した。販売食数は、2019年時点では20万食に達していなかったが、2020年に54万食を超え、2021年は約74万食の販売を見込む。会員数は12月現在で33万人に達しており、年齢は20〜50代の男性が多い。
 
最初の緊急事態宣言の発令された2020年4月に月間の販売食数は145%増の5万5,000食を超え、7月には約7万3,000食を販売した。その後需要は落ち着くものの、2020年12月以降に販売食数は6万食前後を販売しているようだ。
 
利用者のメリットとしては1人では店舗に入りづらい、小さい子供や高齢者が家族にいる、妊娠中や育児中といった人にとって好きな時に食べられる。
 
パートナー店舗にとっては、立地によらない販路拡大ができるため収益拡大につながるほか、仕込み量の安定化を図れるため味のブレを抑えられる。フードロスの削減にも貢献できるという。
 
2022年からは新サービスとして「宅麺クラウドキッチン」というサービスを予定している。
 
取り組みを行う理由を、取締役の野間口兼一氏は「行列ができるほど需要はあるものの、都合で供給力を上げられない店舗もある。こうしたラーメン店に変わって、店舗と同じレシピや味で製造したい」と語る。
 
構想自体は2013年頃からあったが、コロナ禍を機に改めて取り組みを本格させたという。現在はある店舗とのテストを進めており、2022年の早い段階での商品投入を目指している。
 
◆「宅麺.com」
 
〈冷食日報2021年12月16日付〉