セブンイレブン「セブンプレミアムゴールド 金の蟹トマトクリーム」「セブンプレミアム バターチキンカレー」など冷食9品順次発売

セブンイレブン「セブンプレミアムゴールド 金の蟹トマトクリーム」
セブン-イレブン・ジャパンは3月10日、セブン&アイグループのプライベートブランド「セブンプレミアム」と、付加価値商品を提案する「セブンプレミアム ゴールド」の冷食新商品、計9品を発表した。3月15日から順次発売する。

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冷凍食品を通じて食卓をより豊かにすることを目標に、味にこだわった「金の蟹トマトクリーム」や、冷凍カレーソースなど投入する。「セブンプレミアム ゴールド」からは、パスタ2品とピザ1品を発売する。

「セブンプレミアム ゴールド 金の蟹トマトクリーム」(税別398円、3月15日から順次発売)は、カニを丸ごと使った贅沢なソースが特徴だ。焼き上げたカニの甲羅で出汁をとり、じっくりと煮込んだ「蟹トマトソース」と、生クリームを加えた本格的な「クリームソース」の2種類を使い、カニの旨味などを味わえる商品となっている。

「セブンプレミアム ゴールド 金のボロネーゼ」(398円、4月3日頃から順次)はソースの約半分が牛肉で、肉のうまみを引き出してから赤ワインと共に煮込み、旨味を凝縮させている。

「セブンプレミアム ゴールド 金の4種チーズピッツァ」(498円、4月19日以降順次)は、人気商品「金のマルゲリータ」に次ぐ商品として投入する。「金のマルゲリータ」は累計で1,000万枚を売り上げ、セブン-イレブン・ジャパンの冷凍食品では異例のヒットだったという。今回もピザの有名店「ピッツェリア エ トラットリア ダ イーサ」の山本尚徳シェフが監修した。モッツァレラやゴルゴンゾーラ、ペコリロマーノなど4種のチーズを使い、チーズのうまみと共に生地の食感も楽しめる。

家庭で過ごす時間をより充実させるため、「セブンプレミアム」からは4種類のカレーと、2種類のスイーツを発売する。

カレーは「バターチキンカレー」(348円)、「グリーンカレー」(368円)、「マッサマンカレー」(368円)、「キーマカレー」(368円)を投入する。いずれも4月5日から順次発売。

コロナ禍にレトルトカレーは伸長し、同じ食卓で違うメニューを食べることも増えている。また、エスニック系のカレーは2018年頃から市場が拡大傾向にあるという。セブン-イレブン・ジャパンによると、レトルトカレーの場合、保存性に優れるもののスパイスの風味が失われやすいため、冷凍にすることでより本格的なスパイスカレーを楽しめるようにしたという。具材量や大きさなどで、レトルトやチルドとは異なる商品価値も付与している。一部店舗でテスト販売をしたところ、SNSなどで話題を集めたようだ。

冷凍のスイーツは、クリームとフルーツと共にわらび餅の食感を楽しめる「いちごもちっと」(198円)と、「マンゴーもちっと」(188円)を発売する。チルドの和菓子を製造しているメーカーが手掛けており、冷凍のままでも少し溶かした状態でも食べられるスイーツとして提案する。各5月10日から順次発売。

〈選べる楽しさや上質さなどで市場を拡大へ〉
3月10日には新商品の発表会が行われた。セブン-イレブン・ジャパンによると、2021年度の冷凍食品の売上は、2018年度比で60%増になった。現在は酒類などとセットで購入してもらうための新レイアウトの導入を進めている。

ただ、反省点もあった。セブン-イレブン・ジャパン、商品本部デイリー部FF・冷凍食品シニアマーチャンダイザーの園田康清氏は「新商品を投入すれば売れるわけでもなく、限られた売り場ではアイテム拡大にも限界がある」と話す。また、チルドなど他の商品にはない価値を出すことなどが重要と捉え、簡単にまねされない本質的な差別化を図ったという。また、惣菜などの協力工場で新たに冷凍食品を作る工場が稼働を開始しており、「強みを生かした価値ある商品が供給できる体制になった」と語る。

品質や簡便性に加えて、ワンランク上の商品や選べる楽しさ、新たな食シーンにつながるような商品を投入し、更なる市場の拡大を目指していくという。

また、今回発表の商品は、時期は未定だがイトーヨーカドーなどグループ内の店舗でも販売を予定している。

〈冷食日報2022年3月11日付〉