台湾初のウイスキー蒸留所「KAVALAN(以下、カバラン)」を所有する金車股?有限公司(King Car Food Industrial CO.,LTD.)CEO李王鼎氏(写真)は25日、台湾・宜蘭(ギーラン)にあるカバラン蒸留所で日本の記者団と会見し、同蒸留所の現状と今後の展開について語った。

同蒸留所の「バーボンシングルカスクストレングス カバラン ソリスト エクスバーボンカスク」は今年、国際酒類品評会「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ2017」(ISC)で最高賞となる「トロフィー」を二年連続受賞。また、このほど発表された「インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション2017」(IWSC)でも、同品がワールドワイドウイスキーカテゴリー最高賞を受賞した。

カバラン蒸溜所の設立は、2005年。スコットランドからジム・スワン氏を顧問に迎え、雪山山脈の良質な水を使用した台湾初のウイスキー造りに着手した。

「ウイスキー造りは難しい」と言われた亜熱帯性気候を、「熟成が早く進む有利性」ととらえた意欲的な取り組みで、2008年12月に、「カバラン クラシック」をリリース。同品は今でも同社の基幹ブランドだ。

スタート時には年間200万本だった生産量も、1000万本にまで拡大した。蒸溜釜は当初2組4基、2016年1月に3組6基を追加し、さらに昨年末には第二蒸溜所を増設し、5組10基を設置。トータルで10組20基を所有する、生産規模では世界10位の蒸溜所となった。ポットスチルはすべて、フォーサイス社製。「ものづくりには一定の規模が必要だが、ブランドを創るのには時間がかかる。それでも、うれしいことに年々成長している」。

蒸溜から10年目を迎えた今年、著名な国際コンペでダブル受賞という快挙を成し遂げたのは「品質へのこだわりが評価されたから」と李氏は言う。「後発の我々は、熟成年度ではなく、品質で勝負したい。お茶は長く置くと苦くなるが、ウイスキーも同じ。一番おいしい部分だけを使うことで、苦さや辛さのない、スムースで後味に甘さを感じるようなスタイルに仕上がる」。

(以下、本紙にて)