アサヒビールは11月21日から、ニッカウヰスキーが製造するウイスキーの主力ブランド「ブラックニッカ」の数量限定商品として「ブラックニッカ アロマティック(700ml瓶/2,000円)を全国で発売する。アルコール度数は40%で、販売予定数量は12,000箱。

同商品は、華やかな“宮城峡モルト”や、甘く伸びのある“カフェグレーン”などをブレンドし、華やかでフルーティーな香り、甘くやわらかい味わいに仕上げた。パッケージはスクエアボトルに赤色のフロスト塗装加工を施し、ラベル中央には「ブラックニッカ」ブランドの象徴である「キング・オブ・ブレンダーズ」と、やわらかい味わいが沸き立つイメージをデザイン。華やかな香りと甘くやわらかい味わいが香り立つイメージを、“香りが良い”ことを表す“アロマティック”というネーミングで表現した。

24日には同商品についての記者会見を開催。同商品の詳細や今後の「ブラックニッカ」ブランドの戦略についてアサヒビールマーケティング第三部の笹原俊一部長(写真左)と、同商品の特徴についてニッカウヰスキーの佐久間正チーフブレンダ―(写真右)が解説を行った。


〈ブランド計で20万箱増の360万箱目標〉

笹原部長=今年の戦略として、「ウイスキーって、面白い」をテーマに掲げ、商品展開としては「ブラックニッカ」シリーズから3つの数量限定商品を発売。3月には第1段として、昨年発売して好評だった「ブレンダーズスピリット」を。第2段として5月に「クロスオーバー」を発売。ブレンダーズスピリットは20代から30代の若年層に好評を博し、クロスオーバーは父の日需要も相まって40代から60代の中高年ユーザーに強く支持された商品。いずれの商品についても、お客様のニーズに合致したものを供給することに成功してきた。そして今回、第3弾として「アロマティック」を発売する。今年発売した期間限定商品の中で、最も華やかでフルーティーな味わいが楽しめることから、20~30 代男性を中心としたウイスキーエントリー層をメインターゲットとし、家飲み需要に応えることで伸長する国産ウイスキー市場の裾野をさらに拡大することを目指す。

ブラックニッカブランド全体では、10月15日までの累計で前年比15%増と好調に推移。業務用の樽詰ハイボールは39%増と大きく伸長している。当初今年度の目標はブラックニッカブランドで340万箱、前年比6%増としていたが、現状を鑑み目標を360 万箱へと上方修正を行う。また、伸長著しい樽詰ハイボールについては2018年5月の安定稼働を目標として、ニッカウヰスキー柏工場に樽容器の製造ラインを増強する予定。製造能力を約2倍に拡大し、安定した商品供給体制の構築を目指す。


〈宮城峡の華やかな原酒に20年超の原酒も〉

佐久間チーフブレンダ=宮城峡蒸溜所の華やかでフルーティーな原酒を使用。その中でも桃の様な香りのものをキーモルトとして採用。コクとボディ感を付与するために、味わいが柔らかながらもしっかりとしたカフェグレーンと、ふわっとした甘い味わいが特長のカフェモルトを使用することでキーモルトの味わいを引き立て包み込む。原酒には貯蔵期間が20 年を超える原酒も使用しており、そのため奥行きや広がりも感じられる。

香りとしては赤いリンゴや桃の果物の香り、花のフローラルな香りも感じられる。樽の由来の柔らかなバニラの様な香りや、クッキーの香ばしい香りも。シェリー樽原酒も使用しているため、レーズンのような凝縮した果実の香りも存在している。口に含むとやわらかく甘い口当たりと、軽いピートの香りが特徴的。余韻として木の渋みと甘い味わいが舌にじんわりと感じられる。

ハイボールでは炭酸の爽快感と同時にオレンジの果皮のような香りが楽しめ、余韻ではストレートよりも樽の渋みがしっかりと感じられる。どのような飲み方でも美味しく飲めると思うが、アロマティックな味わいを存分に味わって頂くために、濃いめのハイボールをお勧めしたい。オンザロックでは、より一層甘みが強調され、アロマティックな口当たりとなり、鼻に抜けるピートの香りも少しだけ強く感じられる。

〈酒類飲料日報2017年10月25日付より〉