10月のRTD 総市場は5.8%増、伸び率の鈍化が鮮明に―酒類飲料日報推定

本紙が推定した10月のRTD総市場(ハイボール缶含む)は、前年比105.8%の1,544万箱(250ml×24本換算)となった。6月からの改正酒税法施行以降、伸び率の鈍化傾向が鮮明となっている。

サントリー、キリンビール、アサヒビール、宝酒造の大手4社は軒並みプラス、うち1社が2ケタ増。主要商品では、「氷結」計と「-196℃」計が同様の1ケタ台の伸び。「焼酎ハイボール」は3割超の伸びとみられる。「ほろよい」がマイナス、「もぎたて」103%、「本搾り」計が2割弱の伸びとなったもよう。なお「ウィルキンソン」計は、9月発売の「ウィルキンソン・ハード無糖レモン」が好調で390%。

1~10月累計のRTD総市場は109.2%の1億5,787万箱。大手4社はプラス、うち2社が2ケタのプラス。主要商品では「氷結」計が2ケタ増、「-196℃」計が2ケタ増、「ほろよい」計が1ケタ増、「焼酎ハイボール」計が2割強増、「本搾り」計が2ケタ増、「もぎたて」4割弱の増とみられる。

ハイボール缶は、10月が111.5%の176万箱と推定される。サントリーが引き続き牽引。合同酒精も2割強のプラスとなった。ハイボール缶の1~10月累計の市場は118.8%の1,766万箱となったもようだ。

〈酒類飲料日報2017年11月16日付より〉