宝酒造は好調な「焼酎ハイボール」が昨年度に引き続き好調に推移し、4~6月の第一四半期は前年同期比20%増で推移している。特に500ml缶が伸長し構成比が上昇。フレーバー別では「レモン」「ドライ」と共に「シークヮーサー」の伸びも大きく、限定品では「強烈」シリーズが大きく伸長した。

「焼酎ハイボール」史上最強のガス圧を訴求する同シリーズは、昨今の強炭酸水ブームの影響もあり、これまで同シリーズがカバーしきれなかった20~30代のユーザーの手に取ってもらうことに成功しており、同社担当者は「夏だけではなく、冬にも2アイテムを展開したところ好調に推移したことから、強炭酸へのニーズは1年中あることが分かった。中でも“強烈りんごサイダー割り”への反響は大きく、りんごなのに甘くない味わいへの驚きから、新たにユーザーにトライして頂けるきっかけになったと思われる」とコメント。また「今年は新しい可能性にも挑戦しつつ、ユーザーから評価が高い“大衆酒場の味わい”や“たどり着いたらこの辛口”といった“焼酎ハイボール”の原点や世界観を大切にした展開を進めたい」と今後について同担当者は語る。

〈「レモンサワー」ブーム、RTDでもカバー〉
3月20日に発売した「寶 極上レモンサワー」は、東京を中心に広がりをみせるレモンサワーブームのなか、繁盛店がつくるこだわりのレモンサワーを、家庭でも手軽に楽しんでもらうべく開発。繁盛店がこだわるポイントはレモンと焼酎。レモンの産地や搾り方、ベースの焼酎の選定により、いろんなレモンサワーがメニューから選べるのも人気の秘訣。同商品は、そんな選べる楽しみをお届けすべく、レモンサワーだけに特化したブランドとしている。第一弾では定番の「瀬戸内レモン」と、名店の看板メニューの「丸おろしレモン」の2種類をラインアップ。7月10日にはミネラルが豊富な沖縄の海水塩で仕上げた「つけ込み塩レモン」を発売した。
「寶 極上レモンサワー」、「瀬戸内レモン」(左)、「丸おろしレモン」(右)

「寶 極上レモンサワー」シリーズ、「瀬戸内レモン」(左)、「丸おろしレモン」(右)

ベースにはそれぞれの味わいに合わせて厳選した「樽貯蔵熟成酒」と「レモンサワー用焼酎」を使用。レモンの産地や加工方法にもこだわって、名店の味わいを再現した。同担当者は「価格も通常のRTDよりは高めで、フレーバーごとに異なるという設定(瀬戸内レモン・つけ込み塩レモン=153円、丸おろしレモン=178円)なものの、いずれの商品も味わいの評価が抜群によく、店頭にレモンサワーブームをけん引する商品として好評を博している」と好調をアピール。また、同商品は全国各地で開催され、多数の来場者を記録する「レモンサワーフェスティバル」の公式飲料としても採用されている。

こだわりのご当地素材を使用し、同社独自の樽貯蔵熟成酒や技術で丁寧に仕上げた、ご当地の食の嗜好性にもあった地域限定チューハイとして、管轄する地域の支社が主体となって進めてきた「寶CRAFT」は昨年の発売以降15アイテムまで拡大し、現在では9支社すべてで商品化。希少な原料の為販売数量には限りがあるが、販売地域のユーザーからの評価は高く、予想以上の売れ行きとなっている。各地の料飲店をはじめ、駅や空港の土産物コーナー、道の駅や複合テーマパーク、温泉旅館など幅広いルートで採用されており「今後もひとつひとつの案件を丁寧に進めながら、アイテム数を増やしていきたい」としている。

「寶CRAFT 小笠原島レモン」

「寶CRAFT 小笠原島レモン」

〈酒類飲料日報 2018年8月1日付より〉