サントリーホールディングスは、他の企業と協力し、原材料の輸入用コンテナを効率的に利用するコンテナラウンドユース(以下CRU)の取り組みを拡大する。今年4月に茨城港を経由するコンテナで始めたのに続き、8月から東京港を経由するコンテナでも開始。

CRUとは、輸入にコンテナを利用する企業と輸出にコンテナを利用する企業が協力し、コンテナの輸送を効率化する仕組み。これまで同社は、原材料の入ったコンテナを港から工場に運び、空の状態になったコンテナを港に返却していた。一方、輸出にコンテナを利用する企業は、港で空のコンテナを引き取る必要があった。CRU では、同社工場と協力企業の工場の近くに設置されたコンテナの仮置き拠点(インランドデポ)で、空のコンテナを受け渡す。

4月に開始した茨城港を経由するコンテナでの取り組みは、サントリー〈天然水のビール工場〉群馬・利根川ブルワリーが麦芽の輸入に使ったコンテナを、建設機械などを輸出しているコマツにインランドデポで引き渡している。今回は、東京港を経由するコンテナについて、コマツなど複数の企業に引き渡す。

同社は取組の意義について「現在、多くの港湾ではトラックドライバーの待機時間の短縮が課題となっており、特に東京港では今後2020年の東京オリンピックに向けてさらなる物流の混雑が予想される。CRU を拡大することで、トラックによるコンテナの輸送距離を減らすことができるほか、港に出入りするトラックを減らし渋滞を緩和する効果も見込んでいる」とコメントをしている。

〈酒類飲料日報 2018年8月3日付より〉