ウイスキー「ブラックニッカ ディープブレンド」一新、限定品「エクストラスイート」発売も/アサヒビール

〈「ロックで」「食後に」「くつろいで」ウイスキーの家飲み需要を開拓〉
アサヒビールは9月11日、「ブラックニッカ ディープブレンド」のパッケージを一新すると同時に、「ディープブレンド」初の数量限定商品「ブラックニッカ ディープブレンド エクストラスイート」を全国で新発売する。28日には発表会をAW Kitchen TOKYO 新丸ビル店で開催。同社マーケティング第三部長奥田大作氏が概略以下のように説明した。

奥田氏=料飲店ではウイスキーを飲むが、家庭ではウイスキーを飲まないユーザーの割合がほかの酒類より高いことに着目。家庭でのウイスキー飲用拡大に向け、「飲み方」「シーン」「時間」と3つのキーワードで調査を実施した。働き方改革やワークライフバランスが浸透する中、「ひとりで」「くつろぎ」の時間を重視する人が増えたこと、自宅では「夕食後」「くつろぎ時間」にウイスキーを飲む人が増えていること、さらに家庭での飲み方は「ロック」が最も多いことを踏まえ、「食後にひとりでくつろぎながらロックで飲む」楽しみ方を提案。ウイスキーのロイヤルユーザーをコアに、ハイボールでエントリーした若年層もターゲットとし、ハイボールだけでないウイスキーの楽しさを伝えたい。コミュニケーションも一新し、「夜の深みへ、旅に出よう」をコアメッセージに、SNS などを通した情報発信を強化。数量限定品のトライアルユーザーを通常品へ誘引し、ユーザーの固定化を図る。

パッケージは、これまで味わいの満足度とパッケージへの評価との間にギャップがあったことから、味わいの「上質感」「甘い香り」「濃厚さ」を伝えるデザインに変更した。なお、「ブラックニッカ」ブランドの1~7月累計の販売数量は前年比1%増。昨年は上期に2品の限定品を発売したが、今年は1品だったことも影響している。1~8月では3%増にまで回復の見込みで、年内ではブランド全体で6%増の380万c/sを目指す。

また、ニッカウヰスキーチーフブレンダ―の佐久間正氏が「エクストラスイート」について、「キーモルトに10年以上熟成させた余市・宮城峡の新樽モルト原酒をブレンドし、バニラのような甘い香りと厚みのある豊かな味わいを付与。さらに熟成カフェグレーンを使用することで、伸びのある甘さとまろやかなコクを加えた」と説明。「秋の夜長に、食後にゆったりと映画や音楽を楽しみながら、コクと深みのあるしっかりとした味わいを楽しんでほしい」と話した。

アサヒビール・奥田大作部長(左)、ニッカウヰスキー・佐久間正チーフブレンダ―(右)

アサヒビール・奥田大作部長(左)、ニッカウヰスキー・佐久間正チーフブレンダ―(右)

〈酒類飲料日報 2018年8月30日付より〉