日本酒造組合中央会は17日、東京都台東区の浅草ビューホテルにて日本の「國酒」である本格焼酎・泡盛を使った全国初の「本格焼酎&泡盛カクテルコンペティション」を開催した。

同コンペティションは、訪日外国人が増加する昨今、最初にお酒を飲む機会が高いホテルのバーにおいて、日本の「國酒」である本格焼酎・泡盛を外国人になじみのあるカクテルとして認知を拡大するため、ホテルなどのバーテンダーが本格焼酎・泡盛ベースのオリジナルカクテルを開発し、その味や見た目の美しさ、創作技術などを競うもの。日本ホテルバーメンズ協会の全国にある12支部の予選を勝ち抜いた20名による決勝戦が繰り広げられ、岡山県のホテルグランヴィア岡山の宮田由美氏が製作した、芋焼酎「富乃宝山」をベースとして使用したカクテル「はんなり」が優勝と技術賞を勝ち取った。
「第1回本格焼酎&泡盛カクテルコンペティション」受賞一覧
順位・賞 受賞者 所属先 カクテル名 使用した本格焼酎・泡盛
優勝
技術賞
宮田由美 ホテルグランヴィア岡山 はんなり 富乃宝山(芋焼酎)
準優勝 白鳥慶果 ホテル日航大阪 JAPAN TENDERLY 琉球泡盛ender25%
天然吟酵母仕込み
3位 佐藤大介 ホテルメトロポリタン Japanese Blossom 球磨焼酎 あさぎりの花
JSS賞 桝谷美咲 TONY'S BAR Kyoji iichiko FRASCO(麦焼酎)

〈「世界の蒸留酒」となるべく取組を推進〉
主催を代表して挨拶を行った同組合の篠原成行会長は「今回が第1回となる“本格焼酎&泡盛カクテルコンペティション”だが、開催目的としては国外での認知度向上を推し進めるため」とし、「本格焼酎・泡盛は約500年の歴史があり、原料も芋、麦、米などそれぞれの地方で栽培される作物を使用し、それぞれの文化を反映しつつ現代まで発展してきた」と本格焼酎・泡盛の特徴を説明。

続けて「日本では食中酒として供されることが多い本格焼酎・泡盛だが、欧米などの海外では蒸留酒を食中酒として飲むという文化は存在しない。蒸留酒はウイスキーやブランデーの様にストレートで飲むか、ジンやウオッカ、ラムの様にカクテルベースとして使われることがもっぱら。そんな中、アメリカ・ニューオーリンズにて開催されている、世界中からバーテンダーが集まる権威あるスピリッツの見本市“テイルズ・オブ・ザ・カクテル”にて、参加したバーテンダーから“カクテルに使うスピリッツにも、ストーリーや地域の文化が反映され、それについて語れるものが欲しい”という話を伺ったことが今回の取組の源流。500年の歴史があり、地域の文化を反映してきた本格焼酎・泡盛には、間違いなくもってこいの役割である」と述べた。

篠原成行会長と受賞者ら。優勝した宮田氏は右から2人目

篠原成行会長と受賞者ら。優勝の宮田氏は右から2人目

今後の展開については「日本政府は2020年に年間4,000万人の外国人旅行者を呼び込むことを目標としているが、旅行者が来店する機会が高いホテルのバーにて本格焼酎・泡盛を用いたカクテルを飲んでもらうことでその“ベース”となるお酒に興味を持って頂き、また実際に飲んでもらうことでその味や香りを覚えて頂ければと考えている。そのため、ホテルバーメンズ協会に協力を仰ぎ、本格焼酎・泡盛の特徴を活かした様々なカクテルを制作して頂いた。今回の取組を通じて海外での本格焼酎・泡盛の認知度を向上させ、将来的には“世界の蒸留酒”として認知してもらえるようになれば」と締めくくった。

〈酒類飲料日報 2018年10月19日付より〉