〈2019年9月RTD市場〉「-196℃」「氷結」など上位銘柄が軒並み大幅増、消費増税前の仮需もあり全体で前年比23%増加

直近1年間のRTD市場の月次増減率の推移 (「酒類飲料日報」推計)
9月のRTD総市場(ハイボール缶・業務用樽詰め含む)は、前年比123%の2,161万箱(250ml、24本換算)となった。10月消費増税の前の買い置き需要に対応した仮需が後押しした。7月は梅雨明けが遅れたにも関わらず109%、8月も猛暑で115%、これで3カ月連続の上昇となる。

※RTD=Ready To Drink、チューハイ・サワー等のふたを開けてすぐ飲める低アルコール飲料。

9月は、サントリー・キリン・アサヒ・宝酒造の主要4社のうち、1社が4割強の増、1社が3割強の増、2社が1割弱の増。続くサッポロは昨年8月発売の「99.99」が一巡したためマイナスとなった。

銘柄別では、「-196℃」計が3割の増、「氷結」計が1割強の増、「焼酎ハイボール」が3割の増、「ほろよい」2割強の増など上位銘柄が軒並み大幅増。次点に3月5日発売の「こだわり酒場のレモンサワー」が入る。

1〜9月累計では総市場で112%の1億7,700万箱。1社が2割弱の増、1社が1割強の増、1社が1割弱の増、1社が微増となる。主要銘柄では「-196℃」計が1割増、「氷結」計が1ケタ台前半の増、「焼酎ハイボール」計が1割強の増、「ほろよい」1ケタ台後半の増、「本搾り」計が1割強の増、「キリン・ザ・ストロング」計が3割増とみられる。

ハイボール市場は9月が122%の228万箱。1〜9月では114%の1,994万箱とみられる。サントリーが9割超を占める。

〈酒類飲料日報 2019年10月8日付〉