サッポロビールは2020年2月4日、新ジャンル商品「ゴールドスター」を発売する。350ml缶と500ml缶、オープン価格。アルコール分は5%。

※新ジャンル=第3のビール。ビール・発泡酒以外のビールテイスト飲料

コミュニケーションは「これが、サッポロの金星。」として、サッポロビールの技術と信念を注ぎ込んだ「本気度」をダイレクトに訴求する。愛称は「金星」で、販売計画360万ケースに設定した。「黒ラベル」の麦芽と、「ヱビス」のホップを一部使用していることを、黒ラベルロゴ・ヱビスロゴのデザインを準用することで訴求する。8月にフルリニューアルした「麦とホップ」と「ゴールドスター」とのツートップ戦略で、2020年の市場競争を戦う。
サッポロビール「ゴールドスター」

サッポロビール「ゴールドスター」

〈“新ジャンル”への期待がワングレード上に、新たな価値提案の競争がスタート〉
このほど開催された発表会で、サッポロビールの高島英也社長が語ったところによると、同社はここ数年、ビールカテゴリーの強化に取り組み、着実に成果が出ているという。
 
2019年1~10月と2015年の同期の販売数量を比較すると、総市場の12.9%減に対し、サッポロビールは4.5%増。缶商品がけん引しており、「黒ラベル」ブランド缶計で4%増、「ヱビス」ブランド缶計で2%増、「サッポロラガー」(大瓶、中瓶、限定缶)が9%増、「サッポロクラシック」(瓶、缶、樽)が13%増。課題は新ジャンルだったが、「麦とホップ」はリニューアルにより大幅に前年を超えている。
 
「新ジャンルは“おいしさ価値第2ラウンド”に入っている。節約志向は賢い消費につながり、新ジャンルへの期待も、もっとおいしくならないか、とワングレード上に上がっている。そこに『金星』を投入する」(高島社長)。
 
また、サッポロビールの取締役常務執行役員営業本部長の野瀬裕之氏は「ゴールドスター」について、「『黒ラベル』の香味耐久性の高い“うまさ長持ち麦芽”と、『ヱビス』の華やかな香りの“ドイツ産アロマホップ”を採用し、両ブランドの仕込製法である“ダブルデコクション製法”で、サッポロビールが理想とする『力強く飲み飽きないうまさ』を実現した」と説明。新ジャンル市場では「新たな価値提案の競争が今、始まっている」とした。
 
野瀬常務によると、サッポロビールは2020年の新ジャンル戦略方針として、「麦とホップ」を更にリニューアルし、今回の「ゴールドスター」とのツートップで、異なる“お客様価値”にアプローチする。
 
「麦とホップ」の主なターゲットは、お酒を飲み始めた時に新ジャンルがなかった世代(主に50~60代)で、ビールに近い味わいを求めている。一方、「ゴールドスター」の主なターゲットは、お酒を飲み始めた時代に新ジャンルがあった世代(主に30~40代)で、信頼できる確かなモノを求めているという。「このターゲットのすみ分けにチャレンジする。当社の調査によると、93.3%が新ジャンルの進化を期待しており、同時にメーカーの自信や本気度といったものが求められている」(野瀬常務)。
 
〈食品産業新聞 2019年12月9日号〉