〈ターゲットはずばり、“おなかの調子が気になる方”〉
白鶴酒造は1月31日から、米麹ドリンクとしては初めての特定保健用食品(トクホ)となる「白鶴 さらりと飲む米麹」(190g、オープン価格)を全国発売した。開発に携わった商品開発本部の金子奈都子主任に話を聞いた。
白鶴酒造・金子主任

白鶴酒造・金子主任

 
「米麹ドリンク」の名を冠する同商品だが、味や製法は甘酒そのもの。甘酒の定番商品「白鶴 あまざけ」だけでなく「白鶴 乳酸菌の入った甘酒」も発売している同社が、トクホ商品を開発するに至った背景には、「ブーム最中の2015年頃、甘酒が体に良いことは知られ始めていたが、健康効果を明確に表現できる商品を出したい」との考えがあったという。健康意識の高まりという社会的背景や、健康に配慮した商品開発に前向きな会社の姿勢とも、方向性が一致した。
 
食物繊維が豊富で栄養価が高く、「飲む点滴」とも言われる甘酒だが、トクホ許可には食生活改善・健康増進に寄与する成分とその効果効能を明確にすることが要件となる。そこで、整腸作用が報告されており採用実績も多い「難消化性デキストリン」を成分に加えた。難消化性デキストリンは、天然のでん粉を原料とした水溶性の食物繊維。便秘や下痢症状の改善といった効果が報告されている。
 
また、「アルコール飲料ではないこと」が要件のひとつであることから、誤認を避けるために「甘酒」の表記を避け、「さらりと飲む米麹」とした。麹を原料とする特定保健用食品の前例がなかったこともあり、申請から3年後の19年に許可となった。
 
ターゲットはずばり、“おなかの調子が気になる方”。「おなかの調子に悩みを抱える女性や、年齢を重ねて不調が出てきた方などに活用してほしい。腸内環境を整えるために日々野菜やヨーグルトを食べる感覚で、毎日の習慣に加えてもらえれば」。
 
商品開発でも“おいしく続けられること”に重きを置いた。スッキリした甘さを意識して、砂糖を使わずに麹由来の自然な甘さが活きる配合を探った。また、米と米麹由来の粒感を残して満足感を出しつつも、さらりとした飲み口を大切にした。「冬場や体調不良時に温めて飲んでもよいし、夏場や食欲不振のときに冷やして飲んでも美味しく飲める。牛乳で割るなどさまざまな飲み方が楽しめるので、飽きずに続けられる」という。
 
史上初となるトクホ米麹ドリンクの健康効果をPRして、ドラッグストアやスーパーでの販売のほか、オンラインでの拡販にも注力する。