〈世界のトップバーから本格焼酎の魅力を発信〉
国内外でバーの開発・運営を行うSGマネジメントと焼酎酒造3社(高橋酒造・熊本、薩摩酒造・鹿児島、三和酒類・大分)は共同で2月14日、本格焼酎の統一ブランド「The SG Shochu」をローンチした。2月19日には、流通・報道・バー関係者向け発表会を明治記念館で開催。約250名が来場した。

「The SG Shochu」は、「KOME」(高橋酒造・2,980円)、「IMO」(薩摩酒造・3,500円)、「MUGI」(三和酒類・3,500円)の3品。ネーミングをあえてローマ字表記の「KOME」「MUGI」「IMO」としたのは、SUSHIやSAKEと同様、ライススピリッツではなくKOME、スイートポテトではなくIMOとして、焼酎文化を世界に広げたいからだ。

構想から2年、酒質が決まるまで1年を要した。世界のトップバーで使われることを想定し、アルコール度数40度、コルク栓を採用し、容量は750mlにした。サヴォイホテルのバーブックなどをデザインするイギリスのユナイテッド・クリエイティヴズ社に頼んだラベルデザインには3カ月がかかったという。

会では3社の社長とSGマネジメントのプロジェクトリーダー、ジョーシン・アトネ氏が、企画の背景や製品の概要について説明した。

アトネ氏=「バーで使われるベーススピリッツは広がりを見せており、地元に根付いたお酒に注目が集まっている。でも世界のベストバーにはまだ、焼酎がない。スピリッツはバーを通して世界に広がる可能性があることから、バーで楽しめる本格焼酎を企画した。世界でも珍しい一回蒸留で、素材の持ち味や洗練されたフレーバーを引き出せるのは、日本の職人技。KOMEはまるで吟醸酒を蒸留したような味わい。IMOは紫芋のフローラルな香りと黄金千貫のボディがあり、どんな温度帯でも楽しめる。MUGIには樽熟成を含む5種類の原酒をブレンドした」。

高橋酒造社長・高橋光宏氏=「焼酎市場が厳しい中、各社で競争をしている場合ではない。国酒を守るためにも意味がある試みだ」。

薩摩酒造社長・本坊愛一郎氏=「焼酎を世界に広げたいという気持ちに打たれた。求められる酒質を出すのは難しかったが、結果として納得できるものができた。世界のバーで楽しまれる焼酎になってほしい」。

三和酒類社長・下田雅彦氏=「3社がコラボレーションするのは、前代未聞の出来事。よくここまでまとまったなと感慨深い。昨年あたりから、海外からの関心も高まっている。数年後には焼酎の時代が来ると信じている」。
「The SG Shochu」発売発表会

「The SG Shochu」発売発表会

ラベルには、“Tradition in Evolution”(進化する伝統)“Sharing and Gratitude”(共有と感謝)という隠しメッセージを添えた。会では小山薫堂氏もビデオメッセージで、「世界のバーで焼酎文化を啓蒙する試み。ジャパニーズウイスキーの次は、日本の焼酎が世界のトレンドになるはずだ」とエールを送った。会では、3品の特徴を生かしたオリジナルカクテル3品も提供した。
 
〈酒類飲料日報2020年2月25日付〉