「新しい“本麒麟”」完成披露会を開催、キリンビールマスターブリュワー・田山氏が中味開発を紹介

「新しい“本麒麟”」完成披露会
キリンビールは2月25日、1月中旬製造品からリニューアルした「新しい“本麒麟”」完成披露会」を開催した。ゲストに俳優の高橋一生さん、芸人の川島明さん(麒麟)、アイドルの百田夏菜子さん(ももいろクローバーZ)を迎え、同社のマスターブリュワー(味の総責任者)である田山智広氏が本麒麟の魅力と、リニューアルの概要を説明した。
キリンビール・マスターブリュワー田山智広氏

キリンビール・マスターブリュワー田山智広氏

田山氏は「ちょうど2年前に新発売したが、昨年もリニューアルしている。発売した後も“更においしくできないか”ということで、日々研究開発を進めている。何十回も試作品をつくり、今回、今考えうる最高の本麒麟が出来たと自負している。キーワードは“バランス”。どこにおいしいと思うかは、人それぞれ。より多くのお客様に“おいしい”といわれるバランスを重視した」と説明。
 
ゲストはそれぞれ「本麒麟」の魅力について、高橋氏は「上質な苦味」、川島氏は「のみごたえ」、百田さんは「コクのおいしさ」を挙げた。これに踏まえて田山氏は「“上質な苦味”は、当社が大切に使っているドイツ産のヘルスブルッカーホップをふんだんに使用していることと、長期低温熟成を行うことで、苦味を磨いていることによる。“コク”は原料の糖化プロセスで、エキス分を最大限に引き出す工夫、煮物に例えれば、煮方を工夫することで、材料のおいしさをより多く引き出した。この二つがあいまって、“飲みごたえ”が完成する、という構造で、最高の本麒麟が誕生した」と紹介した。
 
〈酒類飲料日報2020年2月26日付〉