サッポロビールは6月10日、募集アイデアなどを元にした酒類を極小ロットでつくり商品化を目指すプロジェクト「HOPPIN' GARAGE(ホッピンガレージ)」の新しい取り組みをウェビナーで紹介した。

今回、開発したのは「クリチーとルービー」。「ホッピンガレージ」16品目になる。コクのあるクリームチーズとのマッチングを追求したペールエール。白ワインのような爽やかな香り。アルコール6%。

ウェビナーにはサッポロビール新規事業開拓室土代裕也氏、同商品・技術イノベーション部成瀬史子氏、森永乳業チーズ開発研究者川上真理氏が登壇した。
サッポロビール 土代氏・成瀬氏と森永乳業チーズ開発研究者の川上氏

サッポロビール 土代氏・成瀬氏と森永乳業チーズ開発研究者の川上氏

土代氏は「ホッピンガレージ」について「お客様との共創によるビールづくりを展開する当社初のD2Cビールブランド。魅力的な人々の人生ストーリーをもとに多様性あふれるビールを生み出し、そのストーリーを味わいながら飲むという、これまでにないビールの楽しみ方を届けている。通年販売のフラッグシップ“ホッピンおじさんのビール”に加えて、人生ストーリーをもとにつくった新作ビールを2カ月に1回の頻度で販売している」と述べた。
 
※D2C=Direct to Consumer。メーカーから消費者への直接販売。
 
定期便を契約すれば、スターターキット(オリジナル絵本、オリジナルペアグラス、マグネットステッカー)がもらえるほか、2カ月に1回、新作ビールと、人生ストーリーを絵本でまとめたストーリーブックを届ける。定期便利用者は3,000人を超えている。
 
今回の人生ストーリーの主人公は、森永乳業でチーズの研究開発に従事する川上真理さん。「クリームチーズとビールで旦那様と晩酌するのがお気に入りの時間」ということで、クリームチーズに合わせるビールを共創することになった。
 
成瀬氏はRTDやノンアルコールビールなどの開発も手掛け、ソムリエの資格も持つ。クリームチーズのコクを受け止めるしっかりとしたボディでアルコールは高めの6%。「チーズだからといって白ワインのようなフルーティーなビール、というのではなく、ビールらしいコクを追求した」という。
 
結果、カラメル麦芽×ネルソンソーヴィン×上面発酵の組み合わせを採用した。
 
「特定のお料理に合わせるビールの開発は経験がなかったが、私自身、クリームチーズ好きなので、楽しくチャレンジした。カラメル麦芽の最適な使用と、ネルソンソーヴィンのレイトホッピングでの採用が味わいの決めてとなった」(成瀬氏)
 
「クリームチーズをひきたててくれる華やかで濃厚なビールだ。一企業ではできない体験ができた。クリームチーズを使ったグラタン、パスタなども合うと思う」(川上氏)
 
「森永乳業様という企業が一個人を応援するという形は新しく、センセーショナルな取り組みとなったのではないか」(土代氏)。
 
◆サッポロビール「ホッピンガレージ」公式サイト
 
〈酒類飲料日報2022年6月13日付〉