12月ソーセージ輸入は2%減の2,956t、中国が増加も米国・タイが減少

〈17年輸入量は4%減の3.3万t、主要国は軒並み減少、国内生産にシフトか〉
貿易統計によると、2017年12月のソーセージの輸入量は2%減の2,956tとなった。中国が22%増加、ブラジルも33%増加したものの、米国が11%減、タイが31%減と大きく減少したことで全体でも前年を下回った。その他、デンマークは134t、ドイツ60t、イタリア61t、ハンガリー30tとなった。

12月の輸入価格(kg 当たりCIF価格)は、中国産が530円(前月543円)、ブラジル産372円(382円)、米国産が590円(652円)、タイ産580円(554円)となった。タイ産が前月比で上昇も、米国をはじめ各国とも前月比で低下している。

2017年1~12月累計では4%減の3万2,788t、うち米国は6%減の9,409t、中国は5%減の8,687t、タイは16%減の5,999t、ブラジルは15%増の4,399tだった。

年間のソーセージ輸入量は2012年には5万1,179t(うち中国2万4,253t)まで増加したが、その後は減少傾向をたどり16年には3万4,116t(同9,168t)まで減少していたが、17年はさらに下回った。国別では15年、16年と中国の減少が大きかったものの、17年は主要国では比較的安価なブラジルのみ増加し、米国、中国、タイと軒並み減少した。背景には、原料であるシーズンドポークの輸入が増加し、国内での生産にシフトしていることが挙げられる。

〈畜産日報 2018年2月15日付より〉