ナショナルビーフ社(National Beef)は9日、同社の一部の株主が株式をブラジル食肉大手のマルフリグ・グローバルフーズ(MarfrgGlobal Foods)の子会社NBM US Holdings(NBM)に売却することで合意したと発表した。

NBMは発行済み株式の51%を取得し、残りの約49%は引続き現在の株主であるLeucadia National Corporation 、U SPremium Beef、NBP Co Holdings、NationalBeef Packing(NBP)が所有する。これにより世界第2位の牛肉加工会社が誕生する。NBPのティム・クライアン社長兼CEOは、「マルフリグ社は、4つの大陸の約100カ国で事業を展開する世界的かつ多角的な食品会社。新たな株主構成によりナショナルビーフ社は強く戦略的なパートナーを得て双方の専門性と能力を、米国のみならず全世界で活用することで、既存の市場に加えて新しい市場でも存在感を強めることに寄与する」としている。

この株主構成の変更は、法的な許可が条件となるが、2018年第2四半期に完了する見通し。ナショナルビーフ社の現行の経営陣、経営体制に変更はない。同社の担当者の変更もなく、今回の株主構成の変更は現行の経営及び業務に変更をもたらすことはない。

ティム・クライアン社長兼CEOは、「安定的な経営陣と長年にわたる強固な財務基盤とともに、我々はUS Premium Beef 社を通じた独自の生体の調達体制も引続き維持していく。この高品質な肉牛の調達体制は付加価値のあるマーケティングの鍵となる。加えて、我々は人材、設備、食品安全と品質管理への投資を継続していく」と、引続き独自の高品質な肉牛調達体制を維持していくことを強調した。

〈マルフリグによるナショナルビーフの買収、日・韓・米市場へのアクセスに寄与〉
ブラジル食肉大手のマルフリグ・グローバルフーズが9日、ナショナルビーフ社の株式(51%)を約9億6,900万ドルで購入することを発表したことについて、海外の多くのメディアでもこの世界第2位の牛肉生産者が誕生したと大きく報じている。

ある米国の畜産業界メディアでは、今回の買収によりマルフリグの連結売上高は約130億米ドルに達し、グループの総と畜能力は年間830万頭台にまで高まり、現在、ブラジル産牛肉の門戸が閉ざされている日本や韓国市場をはじめとしたより広範な市場へのアクセスが可能になると指摘している。別のメディアでは、現在、米国市場へのブラジル産牛肉の輸出が停止されているなか、今回のナショナルビーフ社の買収によって米国市場そのものへの販売網を構築することが期待できると、アナリストの言葉を紹介している。

〈畜産日報 2018年4月11日付より〉