〈台風21号被害〉各地で停電が発生、大阪市場はセリ・と畜を中止(畜産日報調査)

畜産日報 2018年9月6日付
4日の昼から夕方にかけて、四国・近畿を縦断した台風21号は交通や電力などのインフラに大きな影響を及ぼした。

食肉市場や畜産関連企業でも台風21号の影響で停電などが発生している。大阪市食肉市場(大阪市住之江区南港南)は5日12時時点でも停電が続いている影響で、せり・と畜を中止しており、7日に開催予定であった第6回全日本豚枝肉コンクールの延期を決定した。

京都食肉市場(京都市南区)は、建屋なども被害はなく、せりやと畜も通常通り行っている。また、大阪市食肉市場から生体などの搬入ができるか、調整を行っているという。

神戸中央畜産荷受(神戸市長田区)は台風の接近に伴って4日のせり・と畜は中止したが、とくに大きな被害はなく、5日からは通常通り業務を行っている。

畜産関連企業での影響は、日本ハムは現時点(5日午前中)の情報として、グループの一部事業所で停電や浸水、シャッターの破損などの影響が出ているという。また、エスフーズは建物の損傷などの被害はないが、本社(兵庫県西宮市鳴尾浜)で停電が続いている影響で5日は臨時休業とし、6日は電力が復旧すれば通常通り業務を行うことを予定している。伊藤ハム米久ホールディングス、丸大食品、フードリエはとくに大きな被害はなく、生産体制にも影響はないという。

〈畜産日報 2018年9月6日付より〉