「美ノ国」シリーズから二段の重ね箱に入った「豊穣」「楓」投入/日本ハム・歳暮ギフト発表会

「『豊穣(ほうじょう)』二段重ね」(税別7,000円)
〈グループ全体で前年比100%のセット数を目標に〉
日本ハムは9日、大阪市内の本社で歳暮ギフト発表会を開催し、小村勝加工事業本部マーケティング推進部部長、上野裕三加工事業本部ギフト政策室室長、平山裕樹加工事業本部ギフト政策室次長、田中昌穂加工事業本部ハム・ソーセージ事業部商品部部長らが出席した。

今歳暮は、〈1〉フラッグシップブランド「美ノ国」シリーズで新セット・アイテム投入による展開拡充〈2〉テレビCMや店頭販促と連動させて2年連続で日本ギフト大賞プレミアムギフト賞を受賞したことをPR〈3〉定番ブランド「本格派」で60~70代の団塊世代の共感を呼び込むような店頭プロモーションを実施して販促を強化〈4〉中華の鉄人 陳建一氏が監修した「四川名菜」で陳氏を起用したプロモーションを実施して訴求を強化――の4つの施策を軸に展開する。目標セット数は同社グループ全体で前年比100%を掲げる。

また、今歳暮から6種類の新商品を投入。「美ノ国」からスライスハム、ソーセージ、ブロックハムなどのセットが“重ね箱”に入った「『豊穣(ほうじょう)』二段重ね」(税別7,000円)「『楓(かえで)二段重ね』(5,000円)のセット2品のほか、すね肉を白ワインと漬け込んで煮込み、風味豊かに仕上げた新アイテム「白ワイン仕立て アイスバイン」を展開。「四川名菜」シリーズから「ローストビーフ」入りのセットを2品(4,000円、5,000円)、同社グループの食肉ブランドである「国産鶏肉 桜姫」を使い自家需要にも対応した「『桜姫』鍋セット」(5,000円)を数量限定で展開する。テレビCMでは、引き続き女優の天海祐希さんを起用。「美ノ国」が贈り手の想いを届けるギフトであることを、金色に映える富士山と「ニッポンのいただきをいただきます」のナレーションで表現。また、「ニッポンの、ハム。」のメッセージを掲げ、日本ギフト大賞を2年連続で受賞したことを訴求している。

「『楓(かえで)二段重ね』(5,000円)

「『楓(かえで)二段重ね』(5,000円)

〈「美ノ国」「四川名菜」から多様なシーンに応えられる新商品投入/小村部長〉
小村部長は発表会の中で、上半期と中元ギフト商戦を振り返り、「上半期はいろいろと想定外のことがあり、思うように数字が伸びなかった。中元ギフトは送料の値上げなどの要素があり金額(ベース)で前年比91%と非常に厳しかった」と述べた。

日本ハム・小村勝加工事業本部マーケティング推進部部長

日本ハム・小村勝加工事業本部マーケティング推進部部長

一方、中元ギフトで伸びたカテゴリとして、「総菜ギフトが2ケタ以上の伸長で、マーケットから支持をいただいたと手応えを感じている」と総菜ギフトが堅調であったことを説明。歳暮ギフト商戦に向けて、「本当に価値のあるものを提供したいという思いから、長年取り組んできた『美ノ国』から新アイテムを登場させ、従来通り『美ノ国』ブランドを中心にテレビCMを含めてギフト戦略を組んでいきたい。中元でも伸びた『四川名菜』シリーズでも、総菜ギフトが支持されていることから、新しいアイテムを加えて取り組む」と主な施策を説明した。続けて、「中元・歳暮に限らず、顧客が求める価値が多様化している。従来とは違うマーケットや業種との戦い、ハム・ソー業界だけでなく、いろんなマーケットを見据えて商品開発に取り組む。まず、歳暮では多様なシーンに応えられる新商品を『美ノ国』と『四川名菜』に加え、応えていきたい」と語った。

〈畜産日報 2018年10月10日付より〉