〈畜産品は「スペイン産あか豚」紹介、肉質とおいしさへのこだわりを訴求〉
ニチレイフレッシュは22日、東京都港区のANAインターコンチネンタルホテルで「ニチレイフレッシュこだわりセミナー2018」を開いた。今回のテーマは「海と大地と人をつなぐニチレイフレッシュ~丁寧につなぐこと・心をこめて伝えること~」とし、生産者の想いやこだわりをつなぎ、生活者に丁寧に心をこめて伝えることが重要な役割であると考え、また、日本人の食に対する理解を深めることを目的に企画。畜産関係では、血統・飼料・肥育期間すべてにこだわり“肉質”と“おいしさ”を追求した「スペイン産あか豚(純粋デュロック)」を紹介した。

セミナーに先立ち、金子義史代表取締役社長は、今年度が最終年度となる中期経営計画「POWER UP2018」の進ちょくについて説明し、「安定した利益の獲得、強靭な企業体質への変換を目指し昨年に新工場を設立した。水産事業ではベトナムに水産加工工場(Trans Pacific Seafood社)を設立し、10月から稼働を開始している。グローバルな和食ブームによる世界レベルでの水産物の需要増に対し、当社ならではの高品質な水産加工品を世界に届ける生産拠点にしていくことを考えている。畜産事業では岩手県に有家農場を設立。オメガバランスチキンを飼育し、今年3月から生産を開始している。国産生鮮バリューチェーン構築の強化とともに、オメガバランスミートの販促強化に努めていく」との方針を示した。

さらに、今回のセミナーのテーマついて、「生産者の想いやこだわりを丁寧に伝えていくとともに、食に携わる企業として食に対する理解を深めることが重要と考えた。訪日外国人は年々増加傾向にあり、外国人から見た日本の魅力は『モダンと伝統との融合』だと考える。私たちは普段からさまざまな和食文化を取り入れているが、その伝統の成り立ちのメカニズムには驚くことが多くある。今回は和食の原点である『発酵』について学んでいく。発酵の観点から見る水産・畜産の世界を知ることで、今回の講演が皆様の和食文化の理解を深める場となることを期待している」とあいさつした。

その後、水産事業部によるプレゼンに続き、畜産事業部からは「スペイン産あか豚(純粋デュロック)」が紹介された。プレゼンでは豚肉事業について、「現在、畜産事業全体の売上高の約20%を輸入豚肉が占めており、なかでも、メキシコ産豚肉は25年以上の取組みのなかで、きめ細やかな規格の実現や徹底した異物除去などで高評価をいただき、日本国内で販売されるメキシコ産豚肉の約25%のシェアを誇っている。おかげさまで『ニチレイフレッシュ=メキシコ産豚肉』というイメージが定着している」と説明。そのうえで、近年、輸入量が急増しているスペイン産豚肉に関して、「当社はイベリコ豚のデラサ社、豚肉加工品のバウセル社など10年以上にわたり現地パッカーと取組んできた。長きにわたる取組みの中で、“肉質”と“おいしさ”といった新たなこだわりを持つバタジェ社の『スペイン産あか豚』に出会った」とした。また「バタジェ社は自社の遺伝子研究センターで遺伝子選抜・改良を行い、肉質・おいしさを追求し、種豚会社でありながら生産も自社グループでつくりあげ高品質でおいしい豚肉を供給している。スペイン国内の純粋デュロックの大多数がバタジェ社により供給され、同国の政府認定機関である特殊豚ブリーダーズ協会(ANPS)の会員であり、スペインで純粋デュロックの証明を取得できる唯一の企業である」と紹介。さらに「自社飼料工場の麦主体の専用飼料を給餌し、7カ月以上という長期肥育により、白上がりで締まりのある上質な脂質、オレイン酸を多く含み、うま味があり口どけの良い肉質となる。血統、飼料、肥育期間すべてにこだわった豚肉である」と品質の高さをアピールした。

このほか、会場ではオメガ3を豊富に含んだアマニ成分を加えた飼料で育てた「オメガバランスミート」シリーズや、こだわり素材を使用した加工品、オーブン調理で本格的な味が楽しめる「かんたん調理品シリーズ」などが展示された。

〈畜産日報 2018年11月27日付より〉