米国食肉輸出連合会(USMEF)は28日、東京都内でアメリカン・ラムのトレードセミナーを開いた。今年7月に15年ぶりに輸入が再開されたアメリカン・ラムの品質や市場可能性を確かめようと、この日は食肉流通事業者やホテル・レストラン関係者ら200人を超える参加となった。セミナーではUSMEFからアメリカン・ラムの特長とこのほど作成したガイドブックが紹介されたほか、米国の生産者を代表してスーペリアファームがプレゼン、セミナー後にラムラックやレッグ、ショルダーといった各部位の特長を生かしたメニューのテイスティングセッションも行われ、今後の日本市場での輸出拡大に期待感を示した。

セミナーでは、USMEFのダン・ホルストロム会長兼CEOと米国大使館農務部のゲイリー・マイヤー農務担当公使のあいさつのあと、山庄司岳道ジャパンディレクターがアメリカン・ラムの概要を紹介した。

それによると、現地では11月現在で3社4工場が日本向け輸出認証を取得。羊毛用のメリノ種中心のニュージーランド、豪州に対して、米国はサフォーク種、ハンプシャー種など肉用種が中心のため、フレンチラックやロインのサイズが大きい特長があるという。また、マイルドで独特な臭みも少なく、フィードロットでの穀物肥育ならではのリッチでジューシーな味わいがあり、カットサイズも大きいと強調した。USDAによるグレーディングも、チョイスが91%、プライムは9%とほぼ100%チョイス以上となる。栄養面でも、ビタミンB12、ナイアシン、鉄分、亜鉛が多く、脂質も不飽和脂肪酸が40%で、牛肉の5倍ものオメガ3脂肪酸とαリノール酸があり、かつ低コレステロールといった多くのアピールポイントがあるという。

さらに、山庄司ディレクターはこのほど作成したガイドブックを紹介。「アメリカン・ラムの基本的な情報をまとめたもので、皆さんのお客様への説明にぜひ活用してもらいたい。ポイントは『違いで選ぶアメリカン・ラム!』『おいしさで選ぶアメリカン・ラム!』ということ。部位の特性による商品開発・メニュー開発に活用できるよう、カットチャートなどに紙面を多く割いている。

日本はハイバリュー・マーケットのため、かなり品質の良いものが入ってくると思われる。おいしさで違いのあるアメリカン・ラムを訴求していきたい」と理解を求めた。

〈畜産日報 2018年11月29日付より〉