〈サーロインは関税引下げ以上の値下げ、人気部位に絞り価格対応〉
イオンリテールは12月7日から「トップバリュグリーンアイナチュラルタスマニアビーフ」の「サーロインステーキ用」「リブロースステーキ用」の価格を改定する。TPP発効による豪州産牛肉などの関税低減に先駆けたもので、「サーロインステーキ用」は100g当たり税別598円を同480円、「リブロースステーキ用」は498円を480円それぞれ改定する。価格は2019年2月28日までで、3月以降は為替状況などにより価格が変更となる可能性があるという。

6日に東京都目黒区のイオンスタイル碑文谷店で会見を開き、釼持彰畜産商品部長が価格改定の概要を説明した。釼持部長は「TPP発効に先駆け、イオン直営牧場で生産されたタスマニアビーフの価格改定を行う。イオンではタスマニアビーフを積極的に提案し、支持を得てきた。TPP発効前ではあるが、安全で安心なおいしいタスマニアビーフをお求めやすい価格でお届けしたい思いで価格改定に至った。直営牧場で肥育、輸入、販売までを自社で行っているのはイオンだけになる。イオンだからこそ関税引下げのメリットを、ダイレクトにスピード感を持って還元することができる」と説明した。タスマニアビーフについては「1974年から直営牧場でブラックアンガス牛を育てている。自然の中で、自然穀物を使用し、抗生物質・成長ホルモン剤・遺伝子組み換え飼料・肉骨粉は不使用としている。食べ飽きない、赤身肉を楽しめる牛肉となっている。TPP発効後もお求めやすいタスマニアビーフを提案し続けていく」と話した。

「サーロインステーキ用」と「リブロースステーキ用」の値下げ幅の違いについては、「関税の引下げは日豪EPAもあり、実際には1.8%になる。サーロインステーキとリブロースに集中して値下げをしている。サーロインでは引下げ以上の値下げになる。イオンでは1頭まるごと調達しており、1頭に係る引下げ分を、消費者から人気のある部位サーロイン、リブロースに絞って価格対応する。両品の価格を合わせる形で、サーロインの値下げが大きくなった」とした。

3月以降の価格対応については、「為替の影響が大きい。関税引下げと為替を合わせて考える必要がある。為替や生産コストなどの変化を見ながら価格を決定していく。ただし、4月からはTPP2年目となり、関税はさらに引き下げられる。状況を見ながら検討するが、将来は最終的に関税9%にまで下がることは大きなインパクトになる。現状の環境が変わらなければ大きなコストダウンになる。それだけお求めやすい価格で提供できる」と話した。

タスマニアビーフ以外の豪州産品については、TPP発効後の状況、コストを見ながら検討するとした。一部店舗に導入している、直営のステーキショップ「ガブリングステーキ」での価格については、現状では引下げは決定しておらず、状況を見ながら価格の見直しを考えるとし、まずはテーブルミート用のタスマニアビーフを対象とするとした。

〈畜産日報 2018年12月7日付より〉