ブロンコビリー「炭焼き 超厚切り 熟成サーロインステーキ」、19年ぶり輸入解禁後初のウルグアイ産牛肉を使用

ブロンコビリー「炭焼き 超厚切り 熟成サーロインステーキ」
〈家庭では出来ない付加価値でウルグアイ産牛肉を訴求/竹市代表取締役社長〉
(株)ブロンコビリーが運営するステーキ&ハンバーグレストラン「ブロンコビリー」は5月27日から、全国136店舗でウルグアイ産牛肉を使った「炭焼き 超厚切り 熟成サーロインステーキ」の提供を開始する。ウルグアイ産牛肉は昨年、19年ぶりに日本への輸入が解禁となった。今回、ブロンコビリーでは日本のレストランチェーンとして初めてウルグアイ産牛肉を導入する。販売開始に先駆けて20日には、東京都内で新メニュー発表会・試食会が開かれ、同社の竹市克弘代表取締役社長、駐日ウルグアイ大使館のセサル・フェレール大使が登壇し、導入の経緯や、解禁にあたっての展望などを説明した。

竹市社長によると、現在、米国産など輸入牛肉の価格高騰や、TPP11によるカナダ産やニュージーランド産の需要増など競争が激化する中、「ステーキ専門店としておいしい牛肉を探して米国、豪州、ニュージーランドなど40工場以上を視察し、南米の牛肉に注目した」と説明。ウルグアイ産牛肉の特徴は、▽国土の88%が草原という環境のもと栄養価の高い牧草のみで飼育される▽アンガスやヘレフォードといった英国系の肉専用種を飼育▽広大な草原と水源がある環境でストレスなく育てられる――ため、赤身がおいしい上質な肉質になるという。

新メニューの「炭焼き超厚切り 熟成サーロインステーキ」について、「ウルグアイ産牛肉は、米国産、豪州産に比べ盤が小さいので、厚切りで提供する。当社の強みである炭で焼き上げることで、外はカリっと、中はジューシーに仕上がる。『ブロンコビリーの調理法の強み』と『ウルグアイ産牛肉の赤身のおいしさ』がマッチした商品である」とした。

セサル・フェレール大使は今回の販売開始について感謝を述べるとともに、「我が国にとって牛肉産業はメーンとも言える最も大事な産業である。日本とウルグアイ、二国間での輸入解禁は喜ばしいことであり、日本の方々に『新たな牛肉』として楽しんでもらえると期待している。今後も他国に負けないようPRしていく」と、販売開始に向けた期待感や抱負を語った。

発表会ではゲストに、NHK「おかあさんといっしょ」で体操のお兄さんを14年間務めた小林よしひささんが登場したほか、肉マイスターの田辺晋太郎さん、食肉コーディネーターの片平梨絵さんが登場し、ウルグアイ産牛肉のおいしさと魅力を伝えた。竹市社長によるトリミング・カットの実演が行われ、試食第1号となった小林さんはウルグアイ産牛肉について、「噛めば噛むほどうま味が出てきて、うま味が凝縮されている」と感想を述べた。

発表会後のインタビューで、竹市社長は今回の取組みについて、「肉の筋繊維が細かいため、食べたときにジュワーッと口の中においしさが広がるのも特徴。年間の取扱い量は400t程度になると見込んでいる。今回、チルドでの取扱いとなるが、輸送期間が長いといったリスクももちろんある。しかし、ウルグアイ産牛肉は厚切りステーキとして最適なものであり、ブロンコビリー独自の炭火で焼くことで、家庭では出来ない、さらなる付加価値を提供できると思った。リスクはあるが、日本初の先駆者として『やってみよう』と挑戦した」とし、「常連客、新規客ともに、中長期的に提案・訴求していく」とした。

【メニュー詳細】(価格はすべて単品価格、税抜き)
▽ウルグアイ産「炭焼き超厚切り 熟成サーロインステーキ」150g=1,480円、200g=1,780円、300g=2,480円、400g=3,180円
▽「極み炭焼き ブロンコハンバーグ&炭焼き 超厚切り 熟成サーロインステーキ」340g=1,980円。

〈畜産日報 2019年5月21日付〉