〈名産品を生かした商品開発も〉
外食産業の食品・飲料・施設・サービスが一堂に会する展示商談会「外食ビジネスウィーク2019」が27~29日の3日間、東京・江東区の東京ビッグサイトで開かれた。ラーメン産業展や居酒屋産業展など6つの専門展と共催し、会場では「焼き肉・肉メニュー開発パビリオン」など4つのパビリオンを設置していた。

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千興ファームでは鮮馬刺し・馬肉加工品を使った「生肉」メニューを提案した。会場では、鮮馬刺し「ユッケ」や「スライス」のほか、新たに馬肉の「生ネギトロ」を紹介。すべて個食冷凍状態で届けられるため、店舗でカットする必要はなく、「混ぜるだけ」「並べるだけ」「盛り付けるだけ」と、人手不足や生肉調理の際のノウハウ不足、衛生管理に対応した商品として訴求した。同社では、馬の肥育からと畜、解体、加工まで一貫生産ラインで行い、自社で馬専用のと畜場を有している。生食用食肉としては世界で初めて世界認証規格「SQF」を取得するなど、全国トップクラスの衛生管理を誇っており、安全性についても訴求した。

ラーメン産業展のエリアではチリのアンデス・アジア(アグロスーパー)が豚バラ・背油・肩ロースなどの豚肉原料や鶏ガラ(首・胴ガラ・小骨など)を提案した。ラーメン業態に向けても市場拡大のチャンスがあると考え、今回初めてラーメン産業展でブースを出展したという。日本で長く親しまれているグローバル食肉ブランドとして、日本に事業所を構えることで、顧客ニーズへの迅速な対応力について訴求した。会場ではチャーシュー用に加工した豚バラをラーメンのスープと合わせて提供することで、よりラーメン業態を意識した試食を行っていた。また、タイ・ベタグロ社の日本代理店Boston トレーディングでは、現地で製造したチャーシュー、トンポーロー、角煮、鶏から揚げ、サラダチキンなどを紹介し、各外食事業者向けにカスタマイズできる強みをアピールしていた。

そのほか、福島県食肉生活衛生同業組合では、肉の秋元本店、いとうフーズ、鈴畜中央ミ-トと共同出展し、福島県のブランド牛「福島牛」をはじめ、「うつくしまエゴマ豚」(鈴畜中央ミート)、「白河高原清流豚」(肉の秋元本店)、「福島牛ビーフジャーキー」(いとうフーズ)などを紹介した。白河高原清流豚を生産する肉の秋元本店では、仔豚の出荷も行っている。生後100日前後の仔豚を出荷する際には、仔豚用飼料に含まれる抗菌性添加物を完全に抜くため、休薬期間として2週間を設け、その間は肥育期飼料に切り替えて給餌する。そのため、仔豚の出荷には事前発注を必要とするが、差別化商品を求める顧客の声も多く、直営農場だからこそ出来る取組みとして訴求した。

いとうフーズでは、DLGコンテスト2016で金賞を受賞した「福島牛ビーフジャーキー」「ローストビーフ」のほか、福島県会津地方の名産品「三五八漬け」で肉を漬け込んだ「うまかんべ工房」を紹介した。塩・米・糀を3:5:8の割合で配合したもので、主に漬物の素として活用されるが、肉を柔らかくする効果があるという。新商品として「馬肉三五八漬け」も紹介した。

〈畜産日報 2019年8月30日付〉