全肉連「お肉のクッキング教室」作成、親子で楽しく学べる食育教本

全肉連「お肉のクッキング教室」
全国食肉事業協同組合連合会(全肉連、河原光雄会長)は4月27日、平成31年度国産食肉理解醸成食育推進事業において、「お肉のクッキング教室」(A4版、32ページ)を作成し、動画レシピも公開した。「お肉のクッキング教室」は、大人はもちろん親子で楽しく学べる食育教本として、全肉連がJRAの助成を受けて作成したもの。全肉連ホームページの「おにくらぶ」読書部からダウンロード可能。

「お肉のクッキング教室」では、お肉の知識を深める「食育解説シート」と、料理を通じてお肉を学ぶ「料理実践シート」の2部構成。大人向けの料理セミナーの教材から、新型コロナウイルス感染症により、家庭での滞在機会が増えているなか、家庭で親子が料理を楽しみ学ぶための教本など、さまざまな場面での活用が期待される。

「食育解説シート」では、お肉の基礎知識として、
〈1〉お肉の特徴と選び方
〈2〉家族を守る栄養たっぷりお肉の健康パワー
〈3〉ムダなく使い切る上手な保存方法
〈4〉安全なお肉が食卓にとどくまで
――など、お肉の栄養や安全性など基礎知識を解説している。

さらに、児童向けには、
〈1〉料理をはじめる前のじゅんび(小学校低学年対象)
〈2〉元気のひみつ!お肉の栄養(小学校中・高学年対象)
〈3〉料理の基本:包丁の使い方(小学校高学年以上対象)
〈4〉料理の基本:火の使い方(小学校高学年以上対象)
――など、料理を始める前の手洗いの大切さから包丁や火の使い方など、料理の基本を具体的に、小学生でも楽しく学べるように、写真やイラストで解説している。

「料理実践シート」では、お肉料理を大人、小学校低・中学年、小学校高学年以上の3パートに分け、牛肉、豚肉、鶏肉のレシピを掲載している。今後もレシピが追加できるなど、シート形式の拡張性のある教本となっている。

さらに解説シートでは、シニア向けや妊娠中の女性向けにお肉の栄養、子ども向けには「いただきます」や「ごちそうさま」が食への感謝を表す言葉であることなど、ワンポイント情報を多数掲載している。料理に慣れていない子どもにも楽しく料理を学んだり、家庭で料理の手伝いができるように、解説シートと実践シートを組み合わせることなどで、野菜の切り方などを写真やイラストで学びながら、料理にチャレンジできる工夫がなされている。

動画レシピでは、全肉連が作成した小冊子「お肉で元気」の牛・豚肉料理のレシピ掲載ページから、QRコードを利用することでスマートフォンから手軽に当該肉料理の動画や料理のポイントなどを見ることができる。これまで数カ年にわたり、蓄積されてきた動画レシピのリソースを、「おにくらぶ」クッキング部から、YouTube 上の「おにくらぶクッキング部公式チャンネル」にアクセスすることで、必要なレシピ動画を確認できるようになっている。

全肉連「おにくらぶ」読書部
https://www.ajmic.or.jp/oniclub/#book_bg

〈畜産日報2020年5月8日付〉