スターゼンはこのほど、ローマイヤ直販店を「京王百貨店 新宿店」に出店した。食品産業新聞社らは6月3日に同店舗を取材し、概要を聞いた。

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京王新宿のローマイヤ直販店は、松屋銀座店、松屋浅草店に続く3店舗目となる。店舗では、ハム・ソーセージだけではなく、ローストビーフ、ハンバーグ、サラダ、サンドイッチ、冷凍食品、ギフトなど多彩な商品を取り扱う。またローマイヤ初の厨房併設店であり、消費者とコミュニケーションをとりながら、その場でローストビーフのオーダーカットを行うことも実施している。また、お弁当では、「国産黒毛和牛使用ローストビーフちらし弁当」(税込み1,080円)などを販売。
「国産黒毛和牛使用ローストビーフちらし弁当」

「国産黒毛和牛使用ローストビーフちらし弁当」

 
スターゼンでは、ローマイヤブランドの営業推進を行う機能を集約し、2019年に専門部署を立ち上げた。以来ローマイヤブランドの人気は高まりを見せており、松屋銀座店、松屋浅草店に続く直販店として、このほど5月27日に京王百貨店新宿店に3店舗目を出店したもの。さらに6月30日に長期催事を展開している日本橋高島屋の売り場も拡大する予定である。
 
新宿店の細谷拓未店長は、新店の特徴について次のように話す。「店内に厨房を持つことと、ローストビーフやハム・ソーセージだけではなく、これまでの直営店にはなかった冷凍食品を販売すること。1年前から長期催事として出店していたが、お客様からの要望があって今回、厨房併設型の常設店舗としての出店を決めた。ローストビーフは、生食品であり、鮮度、切りたてが付加価値になり、会話を楽しみながらオーダーカットができる店舗とした。厨房が見えることによる安全・安心の信頼感にも、評価をいただいている。同店はデリカケースを特に目立つブースの中心に置き、左右にハムソーを置いている。冷凍商品の平ケースも置くが、従来のデパ地下では一般的ではなかったものを、ウィズコロナのストック需要などを踏まえ、あえて陳列した。冷凍食品は、グラタン、ハンバーグ、ロールキャベツ、ポトフ、一部のローストビーフなど。ローマイヤは、ハムソーのイメージが強いが、食肉加工品をメインに、お肉と合うおいしいスープ・洋総菜なども提案し売れているのが特長。今後もハムソーをよりおいしく食べていただける副菜系の商品にも開発チャンスがあると考えている。」
 
なお、「売上は土日、平日は関係なく平準化している。また、父の日、大型連休、クリスマスなどハレの日向けは、大きく伸びる」という。
 
今後の意気込みについては、「ローマイヤ100周年の記念店舗の位置付けており、社内も新店オープンで盛り上がっている。店舗事業は一時縮小していたが、お客様からのご支持があって、出店できた。すでに100周年を機に、コンシューマー品のリニューアルを行っており、高級スーパーへの配荷も進み、ローマイヤの認知度は幅広い世代に浸透してきていると感じる。一店舗一店舗を大事にして、本物のおいしさを大切にしながら、ローマイヤブランドを普及させたい」と語る。
 
利用者の年齢層については、「店舗では、日常品だけではなく、ギフトの販売も多い。ギフト需要は高齢者のお客様の間で特に高く、帰省できない子や孫へ贈る例が多い。この需要は継続しており、まだ多くのチャンスがある。また、コロナ禍で外食ができない中で、若いお客様も増えてきた。ローマイヤでは銀座にレストランを出店しているが、ランチは80%が20〜40歳代の女性。直販店のお客様には、レストランでローマイヤを知ってきてくださる方も多く、着実にローマイヤブランドの若い世代からの評価が上がってきている」と述べた。
 
〈畜産日報2021年6月7日付〉