日本フードサービス協会(JF)が主催する「JFフードサービスバイヤーズ商談会」が11月16日、東京都品川区のTOCビルで開かれた。

新型コロナウイルス感染症による外食業界の影響が長期化するなか、飲食店に対する規制が全面解除されたこともあり、2022年春・夏に向けた付加価値の高いメニューやテイクアウト・デリバリー向けの提案など、今後の商売につながるアイデアを探そうと、多くの飲食店関係者が来場した。外食の需要喚起を図るべく、出展企業も商品やメニューなど、来場者に積極的に提案していた。

畜産日報関係では、MLA豪州食肉家畜生産者事業団、米国食肉輸出連合会(USMEF)、カナダビーフ国際機構(CBII)の海外ボードをはじめ、企業からは住商フーズ、ミート・コンパニオン、全農グループ、大山(東京ビーフの生ハムスライスなど)などが出展した。

今回2年ぶりの出展となるMLAでは、ケータリング・ブランド「SHUNNO KITCHEN」主宰者で料理家の二部桜子さんがブースをプロデュース。「HAPPY BEEF & LAMB MAKE YOUHAPPY & GENK!」をテーマに、人気が高まっているキャンプ&BBQの食スタイルとともに、テイクアウト・デリバリー向けメニューとして「グラスフェッド・ビーフバーガー」「プルド・グラスフェッド・ビーフバーガー」「オージーラムバーガー」を提案した。
MLA「グラスフェッド・ビーフバーガー」など

MLA「グラスフェッド・ビーフバーガー」など

 
アパレル業界出身の二部さんは、アパレルブランドが主催するイベントへのケータリングなどを請け負っており、これらグラスフェッド・ビーフバーガーも提供しているという。「グラスフェッド・ビーフやオージーラムは、サステナブルな生産としてファッション業界では高い関心が持たれており、可能性を秘めた食材といえる」(二部さん)。
 
USMEFのブースでは、アメリカン・ビーフ、ポーク、ラムに関するガイドブックをそろえ、各商品の特長や商品化のアイデアなどを紹介した。とくに、外食業界向けの差別化メニューとして、アメリカン・ビーフの「アイダホフィンガーステーキ」「イタリアンビーフ」、アメリカン・ポークの「プルドポーク」を提案。大手外食チェーンのトップなどもブースに訪問していた。
 
CBIIは今回が初の出展で、ビーフ(JBS)と「カナダ産仔牛肉」(モンパック)の展示やサポ-ト体制も紹介した。仔牛肉では「ロインチョップTボーン」などロインのポーションカットやカツレツのパン粉つけなど人手不足に対応した商品を提案した。
 
〈住商フーズは「3ハーブポーク」を紹介、トルコ産チキンは「とりこ鶏」でブランディング〉
住商フーズは、新ブランド「米国産3ハーブポーク」を紹介した。銘柄豚・国産豚に匹敵する品質とコモディティに近い価格帯の新しい位置づけ。コーンと小麦を主体に3種類のハーブを配合した飼料を給餌し、イリノイ州ラントゥール工場とミシガン州コールドウォーター工場で加工、農場から一貫管理している。少し高くても安全性の確認が取れ、品質の高い商材を求める顧客などへ提案していく方針だ。トルコ産チキン(ハスタブック社)は、年間3千t近い水準で取扱いが拡大しており、消費者への訴求力を高めるため「とりこ鶏」としてリブランドした。

ミート・コンパニオンは、グループの加工機能を生かした「TOKYO X」のロースの味付け肉をはじめ、ソーセージ、ローストポーク、肉まん、ベーコンなど加工品を紹介。米国産「SRF極黒牛」のローストビーフやスペイン産「地中海ポーク」などの輸入ブランドも提案した。

ミート・コンパニオン「TOKYO X」

ミート・コンパニオン「TOKYO X」

 
全農グループでは、「グリルドステーキ」「味噌漬けシリーズ」「大豆ミート」(JA全農ミートフーズ)、「米粉唐揚げ」「季節の唐揚げ」(全農チキンフーズ)など国産食肉のこだわりを生かした加工品を多数提案していた。
 
〈畜産日報2021年11月17日付〉