日本ハム「開発甲子園2022」プラントベースミート使用のおかずなど24人が提案、若手の商品開発マンが競い合う“チャレンジする風土”へ

日本ハム「開発甲子園2022」
日本ハムは7月12日、東京本社で翌年の商品化を目指して若手の商品開発マンが競い合う「開発甲子園2022」を開いた。

各エリアの予選を勝ち抜いた24人が同社役員に向けてプレゼンを行い、うち5人のプレゼンが報道陣にも公開された。「開発甲子園」は、「既成概念にとらわれない発想力による新たな価値(おいしさ)創造」「将来を担う次世代担当者のお客様視点の商品開発力強化およびシナジー効果の最大化」「未来に向かって、“抗い!チャレンジする!”風土づくりと、優れたアイデアを具現化できる組織体制づくり」を目的に2018年にスタートした。優れた提案は翌年に新商品として発売することをゴールとしており、毎年多くの商品開発担当者が頂点を目指して応募する。

開催に先立ち、井川伸久代表取締役副社長が「もともと日本ハムとして、チャレンジ意識が課題だった。一つのプロダクトとして延長線の意識があり、プロダクトアウト的な考えもあった。しかし、最近は、消費者の志向に合わせた商品、我々50歳代、60歳代が想像がつかない商品が出て、刺激が出てきた。今後は、どう商品化し店頭に出すかにかかっている。若手の開発者を盛り上げるため商品化の研修も考えたい。今年も全員の熱い思いが伝わると思う」と、背景を説明した。

日本ハム・井川伸久代表取締役副社長

日本ハム・井川伸久代表取締役副社長

また、前田文男取締役常務執行役員加工事業本部長は、「加工事業本部に300人の開発担当者が所属する中で若い開発マンの新しいことにチャレンジしたいと思いに応えたのが開発甲子園の始まり。優勝することは名誉であり、各工場から、サステナビリティなどの考えも入れて多くの提案があった。日本最大のタンパク供給会社として、消費者の皆さんに届けることができる新しい商品ができると楽しみにしている」と述べた。
 
「開発甲子園」は午前10時に開会し、最初に井川副社長が「加工事業本部長に就任した際にスタートした。各工場を回っている時に、開発マンから、上司からラインをどうするかなどの指摘があり、なかなか提案できないとの話を聞き、そこで若手が直接発表しようと始まった。当時、日本ハムグループとして、チャレンジ意識が一つのテーマでもあり、開催することになった。3年前に“開発甲子園”の名前になり、遊び心で優勝旗も作った。どんどん提案して欲しい。我々も、いろいろな形で商品化に向け努力していく。素晴らしい商品がある中から、厳選して、来年の商品展示会に紹介され、さらにはスーパー店頭で売られ、会社に貢献していければと思う」とあいさつした。
 
続いて前田加工事業本部長が「我が社は、食べる喜びをお届けし、人々の楽しく健やかな暮らしに貢献することが使命だ。企業理念を達成することは、商品が代替していく。現在は、原料高、円安、バリューチェーンの混乱と苦労しているが、お客様がどんな志向、どんな傾向で商品を買うのか、そこに提案があると思う。当社はタンパクを届けるが、国民の5人に1人が当社の食肉、加工品、ハムソーなど動物性たんぱく質を摂取している。摂取できない方への提案、植物性タンパクの提案などもこれまであった。環境問題も同じで、各工場でCO2排出を下げているがまだまだであり、それも開発の一つのエッセンスとして入ってくるべきと思う。皆さんの商品がヒット商品として事業の柱になることを期待している」と述べ、開会を宣言した。
 
その後、日本ハム食品桑名プラント・寺沢友輝氏(健康と地球環境に配慮したスナック)、日本ハムファクトリー長崎工場・小川拓人氏(手軽にタンパク質が摂れる朝食商材)、東北日本ハム・菅原桃氏(食物アレルギー対応商品)、日本ピュアフード伊勢崎プラント・中島達郎氏(プラントベースミートを使ったおかず)、日本ハム総菜新潟工場・小西麗歩氏(簡便お弁当商材)の報告が行われた。同日夕方に優勝が決定した。
 
〈畜産日報2022年7月13日付〉