大泉学園に料理用チーズ専門店「クッキング・チーズ」オープン その場でブレンド カット、調理用に特化

「チーズを料理に!」と店主 店内にはクッキング・チーズのオリジナルのテーマソングも
〈あなたのシュレッドチーズ“作ります”〉
シュレッドチーズやダイスカットのチーズ、粉チーズに特化した料理用チーズ専門店「クッキング・チーズ」が12月1日、東京都練馬区の大泉学園駅近くにオープンした。

かつてない切り口の専門店として業界で注目されており、今は家飲み需要で堅調なチーズの消費も、さらなる拡大には「料理使い」が欠かせないとされる中で、同店のコンセプト、取り組みが参考モデルの一つにもなりそうだ。

店主は、チーズフェスタ草創期からチーズのPRに携わり、輸入チーズのプロモーションなど裏方業務をつとめてきた佐藤陽呂美さん。「私ならこうする!」と、これまでの経験を生かし、輸入チーズをもっと身近に感じてもらおうと、料理のためのチーズ専門店を一念発起して立ち上げた。「いつものグラタンをおいしくする味の濃いシュレッドが欲しい、などの要望に細かく応えて、チーズを料理に使う楽しさを発信したい。いずれはミニセミナーも店でできるようにし、食卓にもっとチーズ料理を広められたらうれしい」。

看板商品は自分の名前を付けた「佐藤ブレンドのシュレッドチーズ」。セルロース不使用の5種のミックスやマイルドな初心者向けミックス、チーズフォンデュ向け配合のミックス、ピザトーストがワンランクアップするミックスの4種を揃える。200g、税抜510円から。これをベースにエメンタールやミモレット、コンテ、グリュイエール、スモークゴーダなど、コクの強いチーズを客の好みに合わせて自在にブレンド、本領発揮の商品だ。粉チーズはパルミジャーノ・レッジャーノ、グラナ・パダーノ、エダム、ペコリーノを揃え、オムレツやキッシュ、グラタン使いを紹介する。店内でカットのダイスチーズは、コンテやペッパージャック、クラッシュはミモレットなどを揃え、50gからの買い求めやすい価格設定にして、輸入チーズに馴染みがない人のトライアル障壁を下げているのも特徴となっている。「試食をしてもらい会話して、その人の料理に合うチーズを一緒に探していくことを重視」。

地域密着型の店づくりを意識し、熟年層も気軽に立ち寄れるムード作り、神楽坂・アルパージュが選んだ料理向けチーズや、人気ベーカリーのパン、関連食材の取り扱い、銀座クラブのママの一押しのアソートチーズ紹介などでの話題作りも気を配り、通いたくなる店を目指している。

オープンした週の土日は、ケーキ屋と間違えて来た人も多かったが、チラシ効果もあって次から次へと来店があり、近所の熟年層も目立ち、佐藤店主の豪快な笑い声、人柄もあってチーズの売れ行きは順調、ラクレットは人気につき品切れ、トランプ大統領が食べたバーガーで注目のコルビージャックも売れ行き好調と、出足はまずまずの様子だった。

住所は練馬区東大泉5‐38‐20、1階。営業時間は10時30分~19時。TEL03‐5935‐4428。

なお輸入チーズ専門店は路面店が数少なく、百貨店内の店はハードルが高いと感じていた消費者にとって、このような地域密着型店舗、かつ料理に特化した日常使いのチーズ専門店という切り口がどう受け入れられるか、今後の動向に注目だ。

〈食品産業新聞2017年12月18日付より〉