〈3月下旬に一部施設で先行発売〉
明治は乳児用液体ミルクのスチール缶入り「明治ほほえみ らくらくミルク」を、3月下旬に一部ドラッグ施設で先行発売し、4月下旬から全国発売する。3月13日明治ホールディングスビルで開催した記者発表会「乳幼児の栄養を守る社会的使命とは」で、約230人のマスコミ関係者の前で明らかにした。

冒頭あいさつした松田克也社長は、母乳を手本に約100年にわたり粉ミルクを研究し、1923年に乳児用ミルクを発売して以来、特殊ミルクも開発・市場に投入、2007年には計量がいらないキューブタイプを世界初の商品として発売した同社の粉ミルク事業を紹介し、今回粉ミルク市場トップシェアの「明治ほほえみ」と変わらぬ品質の液体ミルクの商品化を実現したことを報告。

スピーディーに市場へ投入するとともに研究開発を継続して「容量の適量化や使い勝手などを進化させていく。将来的にはラインナップの充実を図り、(災害時の乳用児の命を守る等の)社会課題の解決に貢献していく」と力強く話した。

乳児用液体ミルクは昨年8月の厚生労働省の乳等省令改正により、国内での製造・販売が可能となり、江崎グリコが先行して紙パック入り液体ミルクの製造・販売を表明、明治は技術的検討を重ね、製造に関わる承認を厚労省より1月31日に取得し、販売にかかわる許可を消費者庁から3月5日に取得、商品の詳細発表が同日となった。

〈災害時にも安全・安心なスチール缶を採用〉
液体ミルクはお湯で溶かすことや70℃以上に温めるといった調乳作業が不要で、哺乳瓶などに移し替えることにより、すぐに飲むことができる利便性の高さが特徴。「明治ほほえみ らくらくミルク」は、災害備蓄用途としての活用も考え、災害発生下の過酷な状況においてもミルクの品質を守ることができる堅牢性(けんろうせい)が高いスチール缶を採用するとともに、製造工程などの工夫により賞味期限1年での商品化を実現している。製造工場は病院向けのスチール缶入り流動食なども製造する群馬工場。

調製粉乳の「明治ほほえみ」と同等の栄養設計としている。缶をよく振ってふたを開け、容器に移し替えて使う方法。スチール缶入り240ml、税抜き215円。販売チャネルはドラッグストアや食品スーパー、ベビー専門店など。

今後、一般財団法人日本気象協会と協力、「明治ほほえみ防災プロジェクト」を立ち上げ、液体ミルクの防災備蓄の大切さだけでなく液体ミルク自体の商品特長や使用方法、日常で消費しながら使った分だけ備蓄するローリングストックの手法などを啓発する。3月下旬からオリジナルサイトを開設。
日本気象協会と協力し、「明治ほほえみ防災プロジェクト」を立ち上げ

左=日本気象協会・齊藤理事長、右=明治・松田社長