〈「ZERO」ブランド初のアイス〉
ロッテは9月30日、チョコレート・ビスケットなどを展開する“砂糖ゼロ・糖類ゼロ”の菓子ブランド「ZERO」(ゼロ)から、初のアイス「ZERO チョコアイスバー」と「ZERO アイスケーキ」を発売する。

糖類を気にする健康意識の高い女性が主なターゲット。糖質制限ダイエットブームで菓子やアイスから離れている人を、菓子で培った知見、サンドアイスの最新技術によるおいしさで取り戻し、「糖類ゼロ」アイスという新しい領域開拓と市場定着に挑む。

開発は約1年前から始動。炭水化物ダイエット、糖質制限ダイエットブームを背景に、ご飯や麺類、パンだけでなく、嗜好品もカロリー以上に糖質・糖類の摂取量を気にする人が多くなってきたことに着目し、ダイエット意識の高い人向けのアイスとして開発した。ブランドはコンセプトに合致し、20年ほど前から菓子ブランドで展開し知名度がある「ZERO」。

商品設計でベンチマークにしたのは、“糖質オフ”の江崎グリコ「SUNAO」。“糖質”(食物繊維を除く炭水化物)と“糖類”(糖質のうち砂糖やブドウ糖などの単糖類・二糖類)、“オフ”と“ゼロ”という違いはあるが、消費者の目には同じカテゴリーに映る「SUNAO」の売られ方、支持されているポイントを確認し、参考にした。

「砂糖、糖類を使わず、チョコレート規格を守りながらコクのある味わいを出すことに特に時間をかけた。菓子で培った技術を生かし、冷凍下の中で使える品質の専用チョコを作り、通常のチョコアイスバーと比べてそん色ない味わいに仕上げたのがポイント」(ロッテイノベーション本部第1新商品企画課・長澤沙佑里さん)。
ロッテ 長澤沙佑里さん

ロッテ 長澤沙佑里さん

〈糖類ゼロとおいしさを両立〉
「ZERO チョコアイスバー」と、ブッセ生地の「ZERO アイスケーキ」の種類別は2品ともラクトアイス。
 
このうちチョコアイスバーは、カロリーが通常のチョコアイスバーが200kcal以上なのに対し、142kcalに抑えコクのあるおいしさと両立させている。
 
アイスケーキについては、アーモンド香るふんわり柔らかなケーキが特徴で、既存のサンド系アイスの知見を生かし、「冷凍下でもしっとりする食感にこだわった」(長澤さん)。89kcalを実現。
 
価格は各社アイス主要商品の定番価格帯である税抜140円に合わせ、気軽に試してもらうことを意識。おやつや食事の後のデザート、風呂上がりなどに「がまんせず食べられるアイス、糖類が気になる人も改めて食べてみようと思えるアイスの立ち位置を目指す」(長澤さん)考えだ。「“引き算”しているイメージではなく、(糖類ゼロで、かつ、おいしいという)付加価値を感じてほしい」という。
 
先行してECサイトで実施したモニターキャンペーンで意見を集め、準備は万全。9月30日から北海道~九州で市販を開始し、時流に合った新しいアイスとして息の長い商品へ育てていく意向。10月上旬、菓子の新商品が発売されるタイミングでサイト上の露出を拡大し、ZEROシリーズとしての認知向上と相乗効果を狙う方針だ。
 
〈食品産業新聞 2019年9月26日号〉