リンガーハットが京都に国内3軒目の自社工場、より新鮮な食材を店舗へ

リンガーハットの夏季限定メニュー「冷やしちゃんぽん」
〈「とんかつ浜かつ」の肉加工も強化、佐々野社長「国内1,000店目指す」〉
リンガーハット(東京都品川区、佐々野諸延社長)は去る5月14日、リンガーハット京都工場を稼働した。京都工場は佐賀工場(佐賀県)、富士小山工場(静岡県)に続く国内3軒目の自社工場となる。

同工場ではちゃんぽんの具材となるキャベツや玉ねぎ、人参といった野菜の加工や、餃子の製造、「とんかつ浜かつ」で使用する肉の加工などを行う。従来、関西・中京エリアには佐賀と静岡の工場から食材を供給していたが、同工場の稼働によって、より新鮮な食材を店舗にデイリー配送することができる。

関西2府4県と愛知・三重・岐阜、石川・富山のリンガーハットグループ約130店舗に食材を供給する。製麺ラインについては「最短で2021年の稼働」を目標としており、今後、設備の拡充に取り組んでいく考えだ。

佐々野社長は「立地する京田辺市大住エリアは高速道路のジャンクションが近く、物流の拠点としても有利、人員の確保もでき、ベストな立地だった。2拠点体制だと、災害など万一のことがあると全店をカバーできないため、災害時のリスクヘッジという大きな課題もあった。現在、ちゃんぽん・豚カツの店を合わせて約800店展開している。この一工場で200店舗をカバーできるため、国内3拠点で1,000店舗を目指していく。今後の出店は大阪の市街地などを中心に展開していきたい」と語った。

【リンガーハット京都工場概要】
▽敷地面積=5,275坪(建物1,874坪)
▽住所=京都府京田辺市大住角田20
▽生産能力=野菜ライン日産最大10t、餃子ライン3万食、肉ライン1t

リンガーハット京都工場 外観

リンガーハット京都工場 外観