〈農水省補助事業活用、STG規格認証取得も目指し輸出も視野に〉
江別製粉(株)(安孫子俊之社長、北海道江別市)は、北海道産小麦100%使用のナポリピッツァ専用粉の開発を進めている。これは、農林水産省の補助事業「外食産業等と連携した農産物の需要拡大対策事業の新商品開発等事業(麦類)」を受け、昨年11月から開発に着手、すでに本場・イタリアに視察団を派遣し、現地専門家を対象に試作・試食会も実施し、「イタリア産より美味しい等の評価も頂いている」(同社)。今後、2月19日には都内でプロの料理関係者(ピッツァ職人、飲食店経営者等)約50名を招いた試食評価会を開き、3月末までに開発を完了、今年4月上旬にイタリア・パルマで開催されるナポリピッツァの国際大会に日本のピッツァ職人等と出場し、5~6月には「日本初 職人のためのピッツァ専用粉」として新ブランドを創設して日本国内(全国)での販売開始を計画している。

開発しているナポリピッツァ専用粉は、北海道産きたほなみをベースに、キタノカオリ、ゆめちから等を配合し、ナポリピッツァの規格である「ピッツァナポレターナSTG」(ナポリピッツァ職人協会《A.P.N.》が中心となって制定した規格で、使用する食材、薪窯、技法等が細かく規定され、ナポリピッツァを名乗るには、この規格を満たす必要がある。

2010年にEUのSTG《伝統的特産品呼称》認定を受けている)に適合すべく試作・開発を急ピッチで進めている。すでに、イタリアの検査専門機関に分析を依頼中だ。国内での販売は当面、「100~120袋(25kg袋)程度からの販売となるが、4月出場の国際大会の成績によっては、アジア圏への輸出も視野に入れている」(同社)。

同社は来期が創立70周年に当たることから、「今回のナポリピッツァ専用粉開発を70周年記念モデルとして、北海道産小麦100%使用の菓子用粉、パン用粉等を新たに開発し、共通の北海道産ブランドで全国展開したい」(同社)考え。2月19日の試食評価会は、東京都練馬区石神井町の「ピッツェリア ジタリーア ダ フィリッポ 石神井公園」で開催する。江別製粉(株)の安孫子社長が新製品の開発コンセプトを説明するほか、同店のピッツァイオーロの岩澤正和氏が「国産小麦でピッツァを焼くということ」と題して講演、新製品を使用したピッツァの試食・評価を行う。同社はまた、2月16日~18日に東京・池袋のサンシャインシティ展示ホールC(文化会館ビル3階)で開催される(一社)全国米麦改良協会主催の「国内産麦使用試作品 全国統一試食会・商談会」にも出展する。

〈米麦日報 2018年2月1日付より〉