平成30年産米の農産物検査対象銘柄が出揃った。このなかで異彩を放っているのが、(株)ミツハシ(神奈川県横浜市、三橋美幸会長兼CEO、山口大輔社長兼COO)が申請、茨城・静岡・愛知・岡山の4県で設定がほぼ決まっている巨大胚芽米「はいごころ」だ。

【関連記事】
30年産米の検査対象銘柄、うるち新規設定は52銘柄

農産物検査の対象銘柄(都道府県ごと品種名)は、設定されれば食品表示法上、精米袋などに表示できることから、毎年、各地方農政局ごと(実際には都道府県単位)新規設定あるいは廃止の申請を管内から受け付け、審査(意見聴取)した上で国(農林水産省)にあげ、問題なければそのままその年産の検査対象銘柄に反映される(現在はこの段階)。ただ農産物検査対象銘柄の新規設定を申請するのは、大抵は地元の生産者団体が中心で、流通業者が申請した例は極めて稀。というのもミツハシでは、この「はいごころ」を原料に、「胚芽の大きな胚芽米」として販売しており、検査対象銘柄として設定されれば、食品表示法上、品種名を謳えるようになる(現在は『その他うるち』)ため、販売量拡大を見込んでいるものとみられる。

4県の意見聴取における議事録によると、「はいごころ」は、農研機構の西日本農業研究センター(旧・近畿中国四国農業研究センター)が、ミルキープリンセスと巨大胚系統「巨5-7」を交配した、いわゆる巨大胚芽品種。なおかつ低アミロースな点も特徴。

(株)ミツハシでは2年前から、はいごころを原料に「胚芽の大きな胚芽米」の商品名で販売している。販売先は、自社サイトを通じたネット販売を主体に、一部生協、量販店。販売価格は若干高め。量販店での荷姿は、2kgスタンディングパックのチャック付、脱酸素剤入り。

種籾の確保にあたっては、農研機構と種子の利用許諾契約を締結している(有)ソメノグリーンファーム(茨城)、大嶋農場(茨城)、(株)のうけん(京都)、新形質米普及会(埼玉)の4団体を供給元に抱えている。

原料米の調達は、いわゆる契約栽培で、(株)ミツハシが全量買取。胚芽が80%以上残る胚芽米として搗精。

今後は「加工玄米商品や炊飯加工をしてパックライスやおにぎりなど需要に即した形での販売を計画している」。2020年までに10ha、50tの普及拡大を計画。

〈米麦日報 2018年3月5日付より〉

【関連記事】
30年産米の検査対象銘柄、うるち新規設定は52銘柄
ミツハシ初の直営外食店舗「GOHANNYA' GOHAN みなとみらい店」お披露目