吉原食糧「スウィートポリフェ」、四国産業技術大賞で優秀賞 抗酸化性機能備えた甘い小麦粉

吉原良一社長(左から2人目)らが記念撮影
吉原食糧(香川県坂出市、吉原良一社長)はこのほど、第22回四国産業技術大賞革新技術賞の優秀賞を受賞した。

同賞は四国地域イノベーション創出協議会(事務局=一般財団法人四国産業・技術振興センター)が「イノベーション四国顕彰事業」の一環として主催しているもので、「四国でいちばん大切にしたい会社大賞」とともに選考審査され、表彰式が開催された。受賞した「スウィートポリフェ」は小麦胚芽を抽出・加工することで甘さと抗酸化性機能を備えた小麦粉(小麦胚芽粉末)で、従来小麦粉の20~30%を置き換えれば、菓子なら砂糖を30%減らしつつ、甘みを保つことができる。「健康機能性とおいしさを増強した健康志向製品の開発」という点が評価され、技術面の革新性を重視した「革新技術賞・優秀賞」を受賞した。

表彰式で、四国産業・技術振興センターの中村進理事長は「産業技術と経営という2つの視点で賞を設けている。たくさんの応募の中から世間のニーズに合った会社を選んだ。世界に誇れる企業がたくさんあり、四国の将来の明るさを確信した。日々のたゆまぬ精進に敬意を表する。四国の模範となり、全体のレベルアップのけん引役となってほしい」と語った。

〈食品産業新聞 2018年3月15日付より〉