オーダーメイド型カップヌードルショップ「モモフクヌードル」阪急うめだ本店にオープン/日清食品

〈スープ・具材の組み合わせは2,145通り〉
日清食品(株)(安藤徳隆社長)は10月3日、阪急阪神百貨店の阪急うめだ本店地下1階惣菜売場に、“未来のカップヌードル”をテーマに新たな価値を提案する百貨店直営店「MOMOFUKU NOODLE(モモフクヌードル)」を出店する。野菜たっぷりをコンセプトとし、具とスープを自分好みにオーダーメイドでき、2,145通りのおいしさを楽しめる。「食べてもらっていなかった人に食べてほしい」(藤野誠マーケティング部長)と、初の直営店の出店に踏み切った。20~30代の女性をターゲットに、女子会やギフトなど新たな需要を狙う。

20日に同店で開かれた記者発表会で、同店の馬場淳士・フード商品統括部フード新規事業開発部DMは経緯を説明。同社では、2012年の本店建て替えオープン以来、オンリーワン戦略を展開し、大手菓子メーカーと菓子を中心に話題性のあるプレミアム商品を生み出してきた。第9弾となる今回は、惣菜でのチャレンジとなる。

馬場氏は、日清食品創業者の安藤百福氏が、1958年に世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発明し、同年に阪急うめだ本店地下食品売場で試食販売した縁にも触れ、「カップヌードルは誰もが知っている商品であり、情報発信力もある。ご縁のある取引先であり、オンリーワン商材にしたいと思った」と語った。

藤野氏は「梅田は創業者がチキンラーメンを作ろうと思った原点の地。阪急うめだ本店から新しい価値を発信したいと考えた」と話し、ナチュラル、ヘルシー、オリジナル(カスタマイズ)、おしゃれ、インスタ映えといった新たな要素を取り込んだカップヌードルを発信する。

モモフクヌードルは、食物繊維入りの層を全粒粉入りの層でサンドした3層仕込みのノンフライ麺(平打ちウェーブタイプ)に、野菜の旨みたっぷりのスムージースープ3種類から1つと、コロコロかわいい野菜具材「ヤサイコロ」10種類から4つを、自分の好みで組み合わせることができる。化学調味料を使用せず、ナチュラルな野菜の味わいにこだわった。

スープはほうれん草とブロッコリーの「グリーン」(バジルペースト別添)、トマトと赤パプリカの「イタリアンレッド」(バルサミコ酢ソース別添)、ニンジンとココナッツミルクの「エスニックカレーイエロー」(トムヤムペースト別添)の3種。野菜ペーストなどをキューブ型に乾燥させた「ヤサイコロ」は、とうもろこし・ほうれん草・じゃがいも・赤ピーマン・かぼちゃ・アボカドなど10種。今後、新たなフレーバー展開も検討中だ。また、オーダーメイド販売のほかにも、それぞれのスープに合うおすすめの「ヤサイコロ」をあらかじめ組み合わせた 「おすすめセレクト」も販売する。価格(税込)は1食540円。セレクトを詰め合わせたギフトBOX3食セットは税込1,620円(箱代別)。賞味期限はオーダーメイド1か月、セレクト2か月。店舗での販売は同店のみで、年間販売目標は4億円。このほか、来春からWEB販売を予定。

〈米麦日報 2018年9月21日付より〉