〈「持続的なコメビジネスを可能にする地域づくり」へ〉
(株)ヤマタネ(山﨑元裕社長)は15日、都内で第7回「萌えみのり栽培コンテスト」を開いた。ヤマタネは産地(農協・生産法人)と「チーム萌えみのり」を作り、多収良食味米「萌えみのり」の生産による「持続的なコメビジネスを可能にする地域づくり」を目指す。「1俵〇〇円」という考え方ではなく、「10a当たりの利益」という考え方のコメビジネス構築を進める考えだ。

山﨑社長は「このコンテストも7回目。培ってきた人的ネットワークを駆使し、さらにマーケットに支持される米づくりに注力していきたい」とコメント。産地を代表して挨拶したみどりの農協(宮城)の阿部雅良専務は「萌えみのりの生産は10a当たりの収益改善につながる。ヤマタネと農協が連携してWin-Winの関係ができている。引き続き安定した地域作りの取り組みを進めていきたい」とした。
ヤマタネ・山﨑元裕社長

ヤマタネ・山﨑元裕社長

萌えみのり30年産の取り扱い実績は12万6,000俵(7,560t)。2023年には26万俵(1万5,600t)を計画する。コンテストでは「食味」、「収量」、「直播栽培」の3部門と、各部門のポイント合計の最高値を獲得した総合での最優秀者を表彰。

萌えみのり生産実績・計画

500名を超える萌えみのり生産者の中から最優秀賞に輝いた秋田ふるさと農協(秋田)の奥山豊氏は「生産者として求められる米づくりへの挑戦をしている。さらに萌えみのりの生産に力を入れていきたい」とコメントした。30年産の萌えみのりの平均食味値は秋田県で83.8、宮城県で85.0。平均反収(10a当たり収量)は、秋田県で545.5kg、宮城県で507.9kg。「日本海側、太平洋側ともに大幅に食味は向上したが、天候の影響を受けて収量は減少した」(ヤマタネ)。
 
石川博食品本部米穀部開発担当部長は「チーム萌えみのり」をPRし、「10年程前に萌えみのりの取組を開始した。多収で良食味、なおかつ低コストという要素を3本柱とした新しい米づくり。この3本柱を継続していく。産地と流通が一緒になった取り組み、東京のそんなに大きくない米卸だが、ヤマタネを見ていて欲しい。2018年の生産実績は12.6万俵。さらに広げていく計画だ。そのために栽培技術の安定化と共有に注力していく。東北を中心に作付があるが、現在では千葉、茨城の農協・生産法人にも参加いただいた。現在は21農協、3生産法人にお世話になっている。また、安定した種子圃場も必要。栗っこ農協にも協力いただき、安定した種生産にも取り組んでいる」とした。
 
また、「生産、流通、加工、販売のバリューチェーンを構築していく。萌えみのりの取り組みは、単に実需の業務用米ニーズに応えるものではなく、田んぼから食卓までを思い描き、潜在ニーズも見ながらの米づくり。米はどの産地でも一定以上の品質を担保いただいており、価格競争もそろそろやり尽くした感がある。産地も我々も一緒に利益を確保できる仕組みをバリューチェーンの構築によりかなえていきたい」とも。

第7回萌えみのり栽培コンテストの受賞者

〈米麦日報 2019年2月19日付〉