〈2年連続で激しい入れ替わりも「底上げ」〉
(一財)日本穀物検定協会(井出道雄会長、伊藤健一理事長)は2月27日、平成30年産米の食味ランキングを発表した。対象は154産地品種銘柄(29年産151銘柄、28年産141銘柄、27年産139銘柄、26年産133銘柄)で、最高ランク「特A」にランクインしたのは55銘柄。

前年産を実に12銘柄上回っただけでなく、3年ぶりの過去最高更新にあたる。2年連続で入れ替わりの激しいランキングとなったが、「例えば『特A』と『A』の合計は、29年産119銘柄で30年産122銘柄(『A'』は29年産・30年産ともに32銘柄)。むしろ底上げが図られた結果」(井出会長)が穀検の評価だ。なお29年産で「A」に転落した新潟魚沼コシヒカリは“無事”「特A」に返り咲いている。

対象銘柄は当初155銘柄を予定していたが、埼玉(県東)コシヒカリが出品を取り下げた(1減)ため、154銘柄となった。この154銘柄のうち29年産から30年産にかけて評価に変化がなかったのは94銘柄(『特A』34銘柄、『A』45銘柄、『A'』15銘柄)で、ランクアップ30銘柄(『A』→『特A』15銘柄、『A'』→『特A』3銘柄、『A'』→『A』12銘柄)が、ランクダウン23銘柄(『特A』→『A』9銘柄、『A』→『A'』14銘柄)を上回った(ほかに新規対象など7銘柄)。

このうち過去最高を更新した「特A」55銘柄の内訳は、前年「特A」34銘柄、前年「A」からランクアップ15銘柄、前年「A'」から2階級特進3銘柄、新規3銘柄。産地として「特A」を初獲得したのは静岡と徳島で、獲得経験のない産地は愛知と和歌山だけになった(東京、大阪、沖縄は対象外)。

また品種として「特A」を初獲得したのは銀河のしずく、雪若丸、ゆめおばこの3品種。「特A」55銘柄は対象154銘柄の35.7%にあたり、この「特A率」でも過去最高を更新した(29年産28.5%、28年産31.2%、27年産33.1%、26年産31.6%、25年産29.0%、24年産22.6%、23年産20.1%)。

伊藤理事長は「作柄のなかに、ひょっとしたら食味に影響する要素もあるのかもしれないが、明確な相対関係は見いだせない。例えば新潟は作況指数98だったが、『特A』が豊富」とした上で、「毎年同じことを言っているが、『特A』の分割、あるいは『特A』の“上位”ランクの新設は、今のところ全く考えていない。定着し、産地が懸命に努力している以上、ハードルを急に上げられない」とした。また『B』以下は平成18年産以降、13年連続でゼロ更新が続いているが、「食味ランキング以外の官能試験では『B』以下もあり得る。除外する気はない」としている(かつて存在した『C』が除外された経緯がある)。

〈米麦日報 2019年2月28日付〉
平成30年産米の食味ランキング(日本穀物検定協会)