世間を席巻中の高級食パンブーム。SNSに映える多彩なジャムとの食べ方を提案し、これまでジャムを手に取る機会の無かった若年層の需要も掴み、人気を集めるのは、「高級食パン専門店 嵜本 -SAKIMOTO-」だ。大阪・東京を中心に6店舗を展開する同業態では、食パンに加え、宝石の名を冠した16種類のジャムを販売。フルーツジャムとミルクジャムの食べ合わせも訴求しており、奥深い甘みの重なりが生み出す新たなジャムの食べ方を発信中だ。

「高級食パン専門店 嵜本」は、「焼きたてチーズタルト専門店 PABLO〈パブロ〉」の運営で知られるドロキア・オラシイタ(大阪市、嵜本将光代表)が17年11月に立ち上げたブランド。「PABLO」を初めとするスイーツブランドの展開で培った商品力を活かし、新たな分野に進出したいと開発に着手したのが、日常食である食パンだ。

看板の食パンは、卵・乳不使用の「極美“ナチュラル”食パン」(税込み900円、以下全て税込み)と、北海道産牛乳や生クリームなどを使用した「極生“ミルクバター”食パン」(950円)の2種。同社広報の吉浦ゆず香氏は、「身近にある『食パン』を贅沢な素材を使用し丁寧に作ることで、『ちょっとだけリッチな朝ごはん』を楽しんで欲しいと思い、2年半の月日をかけて開発した」と語る。

〈16種類の「jewel Jam」(ジュエルジャム)を開発、食パンに並ぶ人気商品に〉
こうした思いは、「jewel Jam」(ジュエルジャム)と名付けた16種類にも及ぶジャムの開発にも踏襲されており、1号店のオープン以来、食パンに並ぶ人気商品となっている。販売するジャムは、フルーツ・ミルク・ジャポニズムの3つのラインを揃える。
16種類をラインアップする「jewel Jam」(ジュエルジャム)

16種類をラインアップする「jewel Jam」(ジュエルジャム)

フルーツとハーブ、フルーツとスパイスなどパティシエの感性と技が光るフルーツラインは、「ストロベリーガーネット」(680円)など5種。淡路島牛乳と北海道生クリームをメインに練乳・砂糖を丁寧に煮詰めたミルクラインは、「ピスタチオパール」(780円)など7種。和のスイーツをモチーフに食パンに合う甘さと香りに仕上げたジャポニズムラインは、「琥珀きなこ」(780円)など4種。
 
「嵜本の食パンは素材を厳選し、店舗でひとつひとつ丁寧に焼き上げている。当店の食パンのおいしさを堪能いただくには、シンプルな食べ方(バターを塗ってジャムをつける)が一番相応しいと考え、ジャムという範疇の中でいろいろな味わいを提案できればと思い、食パンとともにジャムにもこだわった」(吉浦氏)。
 
味わいはもちろん、シンプルながらも洗練されたデザインの瓶容器は、SNSでも話題で、一度にたくさん購入していく来店客も多いという。
 
販売する食パンとジャムは店舗に併設するカフェスペースでも味わうことができる。「カスタマイズトースト」(好みのジャム3種類と有塩バターまたはエシレバター)」は580円から。好みのジャムを2種類載せた「ジャムトースト」(400円から)もテイクアウトで用意しており、ジャム×ジャムが生み出す新たなおいしさも提案している。
 
「高級食パン専門店 嵜本」は、今年も複数の出店を予定しており、今後も店舗網の拡大を目指す。ジャムが持つ無限の可能性に期待をかける同社は、オープン予定のベーカリーレストランで料理とジャムの提案も検討中で、ジャムの新たな魅力を発信していく意向だ。