尾西食品(株)(古澤紳一社長)は4月7日、オンラインで「CoCo壱番屋監修 尾西のカレーライスセット」の記者発表会を開催した。4月1日に発売したこの商品は、賞味期限5年6か月と長期保存が可能なカレーライスセットだ。アウトドアのほか災害時の非常食にもなるよう、お湯だけではなく水でも食べられるようになっており、アレルギー特定原材料等28品目は使用していない。

内容量はカレー180g・アルファ米80gで、アルファ米は水で戻すと208gになる。希望小売価格はオープン価格だが、同社オンラインストアでの販売価格は30食セット税込17,820円(1食あたり税込594円)。

大きな特徴の一つはその作り方だ。外袋にはアルファ米(国産うるち米)、CoCo壱番屋監修カレーライス、スプーンが入っており、まずはアルファ米のパウチにお湯か水を注ぐ。パウチのチャックを閉めた後は、お湯なら15分、水なら60分待てばアルファ米が白飯に戻る。ここまではよくある備蓄食だが、お湯を入れた場合は外袋の一部を切り口に沿って切り取ると筒状になる。お湯を入れたアルファ米のパウチにそれを被せて、パウチと外袋の隙間にカレーパウチを差し込むことでカレーも温めることができる。その後、温めたカレーをアルファ米のパウチに投入すればすぐに食べられる。少ないお湯で白飯を作り、同時に温かいカレーを味わうことができる商品設計だ。

古澤社長は「非常食の市場規模は今年度220億円と言われており、米飯類はそのうちの約4割を占め、さらに8割がアルファ米だ。当社はそのシェアの半数以上を占めている」と市場環境を説明した上で、「ご飯と副食がセットになって温かく一緒に食べられる商品はほとんど無い。災害時はどんなものでも良いので食べられるもの、となりがちだが、当社はあくまで食品メーカーなので、非常食でも美味しく食べられるよう(株)壱番屋とともに開発を進めた」と開発経緯を語った。
尾西食品 古澤社長、壱番屋 杉原取締役

尾西食品 古澤社長、壱番屋 杉原取締役

 
尾西食品の商品は約7割がアレルギー対応商品で、近年はハラール対応商品なども投入している。それについて古澤社長は「(災害時の)供給側にとっては何も考えずに(被災者に食べ物を)渡せるということも重要なので、マイノリティを意識している。ネット販売を中心に個人向け備蓄需要を捉え、同時に日常でのアウトドア需要なども掴んでいきたい」と語った。
 
◆亀田製菓ネットショップ内「尾西食品の長期保存食」
 
〈米麦日報2021年4月9日付〉