日本酒「獺祭」蔵元の旭酒造(山口県岩国市)はこのほど、一部の酒造好適米“山田錦”を1俵当たり3万5000円で買い取ると発表した。

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令和4年産から同社独自の基準を満たした山田錦を対象とし、獺祭に使用する予定。旭酒造によると一般的な購入価格よりも約1万円のプラスだという。

旭酒造はこれまで、「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」とそれ以上のランクの獺祭に、農産物検査規格で1等以上の酒米を使用してきた。しかし、「高精白の酒が大きく増加している現状と、基準(検査規格)ができた当初とでは状況が変わっている」とした上で、▽心白が小さく米の中心に位置しており、圧倒的な高精白の精米に耐えうる米であること▽粒の大きさ、胴割れなどの被害米の少なさなど、既存の検査項目――をクリアした山田錦を買い取る方針だ。

まずは既存価格で買い取り、社内の品質(再)評価後、結果を生産者にフィードバックした上で、獺祭の基準を満たす山田錦には当初買取価格と35,000円との差額を支払う。

なお、「3万5000円」の理由は、1993年に「特上」の兵庫山田錦についた3万1000円を踏まえたもの。同社は令和3年産山田錦を計15万俵(=9000t、20県計)買い取っており、「コロナ前と同水準での購入を続けている」としている。

〈米麦日報2022年8月2日付〉