業務用わさび大手の金印(名古屋市中区)の今期(18年3月期)業績は、前期、売り上げ・利益共に過去最高だったことからその反動として微減収を見込んでいる。好調要因として、前期から今期にかけて原料が安定供給されていることや、アメリカ、アジア、ヨーロッパへの海外展開を広げていることが挙げられる。わさびは海外でも日本食の重要な食材として認知されており、今期から来期にかけて、引き続き海外での市場開拓に注力する方針だ。

春の新商品として、肉料理との相性を追求した、業務用肉用香辛料シリーズ「SPICE SELECTION」に4品を投入した。西洋わさびを使用したマヨネーズ風味の「北海道ホースラディッシュ」のほか、アメリカの定番調味料である唐辛子ベースの「シラチャーソース」を発売。また、南フランスの伝統的な調味料であるタプナードに、山椒を混ぜ込み日本人の味覚に合わせた「タプナードきざみオリーブの山椒風味」や「おろしパクチー」を投入することで、洋食店やバルといった業態へと販路を広げていく狙いだ。

市販用としては、「きざみわさび肉用」を訴求している。2001年に業界初として、わさびの茎を使用した業務用「きざみわさび」を発売。好評を得たことから、市販用として肉に合わせやすく改良した同品を11年に発売した。

肉の旨味を存分に引き出すよう薄く調味されており、脂身の多い肉をさっぱりと食べられるほか、ローストビーフなど赤身肉の味も引き立てる。本格的なわさびの味わいを追求し、茎だけでなく本わさびの配合も従来のものより高めている。シャキシャキとした程よい食感がアクセントとなり好評を得ている。

主に関東圏を中心に販路を広げ定番化してきており、今後は他地域でのいっそうの拡販を狙う。

〈食品産業新聞 2018年3月15日付より〉