〈こだわりの醤油ベース〉
キッコーマン食品の「ステーキしょうゆ」は、醤油にこだわり、肉のうま味を引き出すことが特徴。1994年発売のロングセラーながら、少なくともここ10年以上の間、前年割れのない堅実な実績を残している。91年からの牛肉輸入自由化に伴い、牛肉が食卓に上る機会が多くなり、ある調査によると、月1回以上ステーキを食べる家庭が当時大幅な増加傾向にあったという。そこで開発したのが「ステーキしょうゆ」だ。肉と醤油の相性の良さを徹底的に追求して作り上げた自信作だ。米国でステーキやバーベキューに醤油を提案して成功した経験もプラスになっている。

94年発売時のラインアップは「にんにく風味」「あらびきおろし」「オニオン風味」(現在は「じっくり炒めたたまねぎ風味」にリニューアル)の3品。肉の旨みを引き立てるため、丸大豆醤油をベースとして使用した。にんにくや玉ねぎの具材感もこだわりの特徴だ。また、発売時に安田成美さん出演のテレビCMを放映、素早く浸透したという。

その後、醤油にこだわる商品らしく、アイテムに合わせベースの醤油は何回か変更している。それが成長を続けてきた要因でもある。例えば「あらびきおろし」には現在、あっさり感に合わせて「いつでも新鮮しぼりたて生しょうゆ」を使用している。昨年秋には「トリュフ&ポルチーニ風味」を発売した。最近、赤身を好む人が増えてきたことに対応するもので、超特選丸大豆しょうゆを使ってトリュフとポルチーニの風味を生かしている。今までステーキしょうゆに無縁だった人も購入しており、ユーザーのすそ野が広がった。

またプロモーション活動としては、毎年お肉が当たるキャンペーンを実施している。昨年度は11月から1月にかけて「銀座うかい亭」オリジナル「うかい特選牛」サーロインが200人に当たるキャンペーンを実施した。例年応募者が多い人気のキャンペーンとなっており、今後も継続する予定である。

〈食品産業新聞 2018年7月23日付より〉