〈持続的な安定成長を志向〉
「のりたま」などのふりかけ製品や「麻婆豆腐の素」「釜めしの素」で知られる丸美屋食品工業が、このほど20期連続の増収を成し遂げた。

1月15日に都内で開いた新年懇談会の席上、阿部豊太郎社長が報告したもの。2019年12月期の総売上高は514億9500万円(前期比2.4%増)となり、20期連続の増収を成し遂げた。

阿部社長は、「一昨年に総売上高が500億円を超えた。昨年は500億円企業としての初年度だったが、20年連続の増収となり、堅実な安定成長を続けている」と報告。基幹3群(ふりかけ・中華・釜めし)はトータル2%増となったが、ふりかけ・釜めしは好調で過去最高売上を記録したものの中華は不調で、明暗を分けた。

今年発売60周年のふりかけ「のりたま」は、50億円を売り上げた。

総売上高のうち市販品は438億7300万円(2.4%増)、OEMを含む業務用・その他は76億2200万円(1.9%増)で共に増収。特に、期中に発売した新製品の売り上げが寄与。売上構成比で約5%(市販品売上高に占める割合)に迫り、過去最高レベルに達した。利益は非公表だが、物流費や人件費、製造原価の上昇で減益となったもよう。

商品群別の実績は、ふりかけ4%増、中華1%減、釜めし4%増、お茶漬け3%減、キャラクター9%増、セット米飯27%増となった。ふりかけの内訳は「味道楽」11%増、「すきやき」2%減、「混ぜ込みわかめ」シリーズ6%増、ソフトふりかけシリーズ3%増、ミニパック(20袋入り)7%減、その他ふりかけ14%増。中華は、「麻婆豆腐の素」1%減、「麻婆茄子の素」4%減、春雨シリーズ1%減、麺用ソースシリーズ15%増、「贅を味わう」シリーズ2%減。また、主な釜めしの実績は、「とり釜めしの素」1%減、「五目釜めしの素」8%増、その他(牛めしの素・鶏めしの素・豚めしの素等)18%増、期間限定品6%減だった。

2020年度について阿部社長は、「オリンピックによって消費が喚起された後の状況が懸念されるが、家庭の食品については大きく左右されることはないだろうと考え、計画を組んだ。足元をさらに固める年とし、持続的な安定成長を志向していく」と述べ、総売上高533億円(前年比3.5%増)の目標を示した。